カンボジア王国

令和6年7月6日
カンボジア地雷対策センターを視察する上川外務大臣
カンボジア地雷対策センターで挨拶する上川外務大臣

 現地時間7月6日午後2時40分(日本時間午後4時40分)から約70分間、カンボジア王国を訪問中の上川陽子外務大臣は、日本が1990年代以来、機材供与や人材育成、研究開発などの支援を実施してきたカンボジアの地雷除去活動を担う公的機関であるカンボジア地雷対策センター(Cambodian Mine Action Center(CMAC))を視察するとともに 、「地雷対策支援に関する包括的パッケージ」及び「日カンボジア地雷イニシアティブ」の立ち上げを発表したところ、概要は以下の通りです。

  1. 上川大臣は 、CMACのヘン・ラタナ長官(H.E. Mr. Heng Ratana, Director General of the CMAC)から、カンボジアで30年以上にわたり実施してきた地雷除去の取組について説明を受けました。また、CMACの職員の20%が女性であり、女性・平和・安全保障(WPS)の観点でも取組がなされているとの説明を受けました。上川大臣はその取組に敬意を表するとともに、日本としても、地雷対策支援の各フェーズでWPSの視点を踏まえた取組を進めていきたい旨述べました。その後、CMACの職員による、日本政府が供与した地雷除去機材を用いた地雷除去に関するデモンストレーションを見学しました。
  2. また、上川大臣は、今般のCMAC訪問の機会を捉え、我が国の世界全体における地雷対策のビジョンとして、「地雷対策支援に関する包括的パッケージ」を発表しました。このパッケージのもと、日本は、第一に、カンボジアをハブとした三角協力の推進、第二に、同志国、国際機関との連携強化、第三に、最新の科学技術・イノベーション の活用を実施していきます。
  3. さらに、上記の「地雷対策支援に関する包括的パッケージ」を体現するために、カンボジアと協力して、「日 カンボジア地雷イニシアティブ」を立ち上げることを発表しました。このイニシアティブのもと、(1)地雷の非人道性の認知向上・地雷削減に向けた国際的な機運醸成、(2)CMACにおける地雷なき世界のための国際協力チームの創設、(3)日・カンボジア連携による第三国での地雷除去支援、(4)最新技術を用いた機材開発の4つの柱の協力を強化していきます。

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