カンボジア王国
中根外務副大臣のカンボジア訪問(結果)
平成30年1月31日
1月28日(日曜日)から29日(月曜日)にかけて,中根一幸外務副大臣は,カンボジアを訪問したところ,概要は以下のとおりです。
1 日程概要
28日:シェムリアップ領事事務所開所式,シアン・ナム国民議会議員主催昼食会,キム・ブンソーン州知事との会談,在留邦人との夕食会,シェムリアップ浄水場視察,シハヌーク・イオン博物館視察,カンボジア地雷対策センター(CMAC)地雷除去・平和記念館視察(以上,シェムリアップ)
29日:フン・セン首相表敬,ソー・ケン副首相兼内務大臣表敬,プラック・ソコン外務国際協力大臣との会談,スン・チャントール公共事業運輸大臣との会談,日本企業関係者との昼食会,フン・セン・ポチェントン中学校視察(以上,プノンペン)
29日:フン・セン首相表敬,ソー・ケン副首相兼内務大臣表敬,プラック・ソコン外務国際協力大臣との会談,スン・チャントール公共事業運輸大臣との会談,日本企業関係者との昼食会,フン・セン・ポチェントン中学校視察(以上,プノンペン)
2 主な行事の概要
(1)カンボジア政府要人との会談
- フン・セン首相との会談
- ソー・ケン副首相との会談
ア 二国間関係全般
中根副大臣より、外交関係樹立65周年である本年,シェムリアップ領事事務所が開所されたことは,両国関係の深化を示すものと述べた上で,昨年のフン・セン首相訪日のフォローアップとして,物流改善,人材育成,都市機能の強化にかかる支援拡充などを着実に進めているほか,防衛協力,文化協力,人的交流も進展している旨説明しました。その中で,プノンペン首都圏の電力供給の安定化のため送配電網拡張整備の第二期事業に円借款を供与する方針についても伝達しました。これに対して,先方からは、シェムリアップ領事事務所の開所を歓迎した上で、両国関係のさらなる強化に向けた意思が述べられました。また、日本の支援はカンボジアの開発目標に合致した形で行われているとして、高い評価と謝意が示されました。イ 地域・国際場裡の課題
中根副大臣より,「自由で開かれたインド太平洋戦略」に対するフン・セン首相の力強い支持に感謝した上で,地域の繁栄の鍵となる南部経済回廊やシハヌークビル港の開発は,同戦略の趣旨と一致するとして,質の高いインフラ協力等を通じて経済発展を後押ししていく考えを述べました。また,本年後半に東京で開催される日メコン首脳会議において今後の日メコン協力の方向性を打ち出したい旨述べました。これに対して,先方からは、「自由で開かれたインド太平洋戦略」に対する支持が改めて示され,日本の取組に対する期待を述べました。このほか,北朝鮮情勢や南シナ海をはじめとする海洋の問題についても意見交換を行いました。
ウ カンボジア国内情勢
中根副大臣より,本年7月の国政選挙が国民の意思を適切に反映したものとすることが極めて重要として,国内の政治関係者間での対話を実現し,全ての政治関係者や市民団体等の権利が尊重され,活動出来る環境が確保されるようカンボジア政府に働きかけました。これに対して,先方からは,今後も自由民主主義多党制を堅持し、予定通り本年7月に国政選挙を自由公正、安定した形で実施するとのとの考えが示されました。- プラック・ソコン外務国際協力大臣との会談
- スン・チャントール公共事業運輸大臣との会談
(2)シェムリアップ領事事務所開所式及びシェムリアップ要人との会談
- シェムリアップ領事事務所開所式
- シェムリアップ領事事務所開所記念レセプション
シェムリアップ滞在中、中根副大臣は、キム・ブンソーン州知事及び同州選出のシアン・ナム国民議会議員、チャイ・シナリット国家警察副長官等と会談を行い、シェムリアップ領事事務所の活動への支援及び同地の在留邦人や邦人渡航者の安全への配慮を要請しました。先方より、シェムリアップ領事事務所が開設されたことを歓迎し、可能な限り支援する、また、在留邦人及び邦人渡航者の安全確保のために全力を尽くすとの反応がありました。
(3)在留邦人との意見交換
シェムリアップでは,アンコール日本人会幹部等との夕食会,プノンペンでは,カンボジア日本人商工会幹部との昼食会を催し,邦人団体の活動や役割、昨今のカンボジア情勢や日カンボジア関係について意見交換を行いました。- フン・セン・ポチェントン中学校訪問