カンボジア王国

平成29年2月10日

2月8日,岸外務副大臣は,平成28年度閣僚級招へいにて訪日中のオーン・ポンモニラット上級大臣兼経済財政大臣(H.E. Mr. Aun Pornmoniroth, Senior Minister and Minister of Economy and Finance)との間で,昼食を交えつつ意見交換を行ったところ,概要は以下のとおりです。

  1. 岸副大臣から,オーン・ポンモニラット大臣の訪日を歓迎しつつ,北九州市とプノンペン都との姉妹都市提携締結や両国間直行便就航など二国間関係が大きく前進した昨年に続き,本年も更なる進展に向けて両国政府で協力していきたいと述べました。その上で,日本として,メコン域内の連結性強化のための南部経済回廊整備,質の高いインフラ整備,産業人材の育成といった分野で協力を継続する考えを述べました。併せて,日本の民間投資の更なる促進のためにも,ガバナンスの強化のほか,電気料金の引き下げや物流コストの引き下げといった課題への対処を要望しました。
  2. これに対して,オーン・ポンモニラット大臣からは,カンボジアのこれまでの和平・復興・開発に対する日本の支援に対して深い感謝の意を示した上で,日メコンや日ASEANの枠組みで進められる日本のイニシアティブに対する支持を述べました。また,これまでの協力が実を結び,近年日本企業のカンボジア進出が大きく伸びて両国はウィン・ウィンの関係になっているとし,日本の投資の更なる誘致のためにも,2015年に産業開発政策を定め,投資環境の改善に努力している旨説明しました。
  3. このほか,昼食会では,カンボジアの選挙やクメール・ルージュ裁判,地域情勢についても意見交換しました。また,オーン・ポンモニラット大臣が最近カンボジア空手道連盟会長に就任したことも話題となり,空手を通じた文化交流についても話し合われました。

カンボジア王国へ戻る