カンボジア王国

平成28年9月26日
 9月19日(月曜日)から21日(水曜日)にかけて,小田原潔外務大臣政務官は,カンボジアを訪問し,サンライズ・ジャパン病院の開所式に出席するとともに,カンボジア政府要人と会談したところ,概要は以下のとおりです。

1 日程概要

20日:サンライズ・ジャパン病院開所式出席,フン・セン首相表敬,ロン・ビサロ外務国際協力省長官との会談及び夕食会,母子保健センター視察

2 主な行事の概要

サンライズ・ジャパン病院開所式出席
サンライズ・ジャパン病院視察

(1)サンライズ・ジャパン病院開所式出席

フン・セン首相表敬

 小田原政務官は,サンライズ・ジャパン病院の開所式にフン・セン首相とともに参加し,安倍総理大臣からの同病院設立を祝うメッセージを代読しました。サンライズ・ジャパン病院は、医療社団法人KNI北原国際病院理事長の提唱から始まり,日揮株式会社,株式会社産業革新機構,株式会社Kitahara Medical Strategies Internationalの出資および事業化,並びにJICAの海外投融資によりカンボジアの首都プノンペンに設立されたものです。

(2)フン・セン首相表敬

ア 小田原政務官から,日本とカンボジアとの関係は,フン・セン首相と安倍総理をはじめ歴代総理との協力により発展してきたが,今後も長年の両国間の友好協力関係に基づき,両国関係を推進していく考えであるとし,9月1日に成田-プノンペン間の直行便が就航したことは大変喜ばしい旨述べました。また,日本の質の高いインフラの提供により、経済発展に貢献すべく,プノンペン都の都市機能強化のため公共バスの供与と運営支援を決定した旨,また,バッタンバン州での地雷除去活動の継続的支援とWFPを通じた食糧援助を行う旨表明しました。更に、日本による選挙改革支援の継続を表明するとともに,政治情勢の緊張緩和を期待している旨述べました。

イ フン・セン首相からは,サンライズ・ジャパン病院開所式への小田原政務官の出席を歓迎するとともに、日本の支援と安倍総理からのメッセージに謝意を述べました。また、今日に至るまでのカンボジアの発展は、和平プロセスに対するものをはじめ、これまでの日本政府・国民による支援とは切り離すことは出来ない旨述べ、改めて感謝を示しました。また、直航便については、観光及び投資分野の分野で両政府間を近づけるのみならず、両国民の親近感を深めるものである旨述べるとともに、日本が国際社会の平和のために行っている活動を支持する旨の発言がありました。

(3)ロン・ビサロ外務国際協力省長官との会談及び夕食会

ロン・ビサロ外務国際協力省長官との会談

ア 小田原政務官から,両国は,戦略的パートナーであり,二国間関係の強化を推進していきたい旨述べつつ,長年に亘る日本のカンボジアに対する支援に言及しました。これに対し,ロン・ビサロ長官より,日本のカンボジアの平和と発展のための協力への謝意とともに,両国関係を更に強化すべく緊密に連携していきたい旨発言がありました。

イ 小田原政務官から,カンボジアの一層の民主化の進展のためにも,フン・セン首相から安倍総理に要請のあった選挙改革支援を継続する旨述べました。また、文化・人的交流活発化等についても協議したほか、 地域・国際場裡の課題についても意見交換を行いました。

(4)母子保健センター視察

母子保健センター視察

 1992年に遡る日本の支援により設立された母子保健センターを訪問し,妊産婦死亡率や乳幼児死亡率を大きく削減させるなど、同センターが母子保健状況の改善に大きな役割を果たしている現場を視察しました。


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