カンボジア王国

平成27年8月28日
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 8月27日,中根一幸外務大臣政務官は,「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム(WAW !)2015」に参加のために訪日中のイン・カンタパビー・カンボジア女性大臣(H.E.Dr.Ing Kantha Phavi, Minister of Womens’ Affairs)と会談したところ,概要は以下のとおりです。

1 「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム(WAW !)2015」

 中根政務官より,「WAW!2015」参加のための訪日を歓迎する,安倍政権は,2013年の発足以来,「女性が輝く社会」の実現を最重要課題の一つとして取り組んできた,今次会議ではカンボジア政府の女性の地位向上のための経験を共有頂ければ幸いである旨述べました。また,同政務官は,我が国は,女性省設立当初から,専門家派遣等を通じて,女性の経済的エンパワーメントを支援してきた,3月には,米国と「カンボジア女性起業家セミナー」を共催し,活発な意見交換を実施した旨述べました。
 これに対し,イン・カンタパビー女性大臣より,日本政府及び国民に対し,カンボジア和平以来,カンボジアの発展のために供与頂いたご支援に感謝申し上げる,長年に亘る両国の友好関係を一層強化していきたい旨述べました。また,同大臣は,安倍総理の「WAW!2015」開催のイニシアティブを支持する,カンボジア政府は,女性の地位向上に向けた政策に取り組んでおり,このカンボジアの取組は,ASEAN諸国の中で最も先進的である旨述べました。

2 二国間関係

 中根政務官より,自分は,政務官就任以前から貴国との関係強化に取り組んできた,また両国友好条約署名60周年の本年,1月に貴国を訪問し,フン・セン首相等要人と会談した他,毎月貴国要人と会談し,両国関係の発展に取り組んできた旨述べました。更に,同政務官は,4月に日本のODAにより開通した「つばさ橋」をはじめ貴国のインフラ開発と地域の連結性強化に向け支援を継続する,また女性のための職業訓練所の建設を支援してきた旨述べました。
 これに対し,イン・カンタパビー女性大臣より,日本政府はJICAを通じて10年間に亘り,女性の経済的エンパワーメントのためのジェンダー主流化の促進に向けた支援を頂いており,また全国4箇所に女性開発センターの設立を支援頂いたことに感謝する旨述べました。

3 両国間交流

 中根政務官より,近年両国間交流は,進出日本企業の増加による経済関係の緊密化や観光客増加による人的交流の活発化等により深化している,また文化交流を促進するため,我が国は,双方向の芸術・文化交流と日本語学習支援を促進する「文化のWAプロジェクト」を推進している旨述べました。
 これに対し,イン・カンタパビー女性大臣より,近年の日本企業による投資の増加は,カンボジアへの信頼を示しており感謝する,また人的交流や文化交流は,両国国民間の相互理解,友好関係や連帯感を深める上で重要である旨述べました。


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