カンボジア王国
日・カンボジア首脳会談
令和5年9月7日


現地時間9月7日午後5時50分(日本時間同日午後7時50分)から約30分間、ASEAN関連首脳会議出席のためインドネシア共和国を訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、フン・マネット・カンボジア王国首相(Samdech Moha Borvor Thipadei HUN Manet, Prime Minister of the Kingdom of Cambodia)と首脳会談を実施したところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭
岸田総理大臣から、首相就任への祝意を伝えるとともに、フン・マネット首相と共に「包括的戦略的パートナーシップ」を強化し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化のため連携していきたい旨述べました。
これに対し、フン・マネット首相からは、カンボジアの和平、復興、経済発展における日本の貢献に対して謝意表明があり、日本との関係強化に尽力していきたい旨述べました。
2 二国間関係
- 岸田総理大臣から、陸軍種間協議や海上自衛隊によるリアム海軍基地訪問を通じて、安全保障協力を強化していきたい旨述べました。
フン・マネット首相は、安全保障分野は二国間協力の重要な分野であり、陸軍だけでなく海軍間での協力も発展させたい、海上自衛隊の寄港を今後も歓迎する旨述べました。 - 岸田総理大臣から、カンボジアの経済社会開発のために引き続き協力し、デジタル分野でも日本の技術を活用していきたい旨述べました。
フン・マネット首相は、カンボジア政府が重視しているデジタル分野を含め、引き続き日本と協力していきたいと述べました。 - 岸田総理大臣から、健全な民主主義社会の構築においては、国民が多様な意見を表明し得る環境が重要であり、日本は、引き続きカンボジアの民主的発展を後押ししていく旨述べました。
フン・マネット首相は、これまでの日本の協力に謝意を述べ、引き続き日本の支援をお願いしたい旨述べました。
3 地域・国際情勢
- 岸田総理大臣から、今般発表された「日ASEAN包括的連結性イニシアティブ」に言及し、12月の日ASEAN友好協力50周年特別首脳会議では、更に幅広い分野で新たな協力のビジョンと具体的協力を打ち出したい旨述べました。両首脳は、特別首脳会議に向けて、引き続き連携していくことで一致しました。
- 両首脳は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応や国連安保理改革を始め、地域・国際情勢への対応において一層緊密に連携していくことで一致しました。