報道発表
辻󠄀外務副大臣のタンザニア連合共和国及びルワンダ共和国訪問(結果)
5月21日から23日にかけて、辻󠄀清人外務副大臣は、タンザニア連合共和国及びルワンダ共和国を訪問したところ、概要は以下のとおりです。
1 タンザニア
(1)日・タンザニア協力案件の視察、企業関係者等との意見交換

ア 5月21日、辻󠄀副大臣は、日本の支援によって建設されたゲレザニ橋を視察し、タンザニア国家道路公社(TANROADS)の担当者から、日本の支援によって渋滞が緩和されるだけでなく、同地の経済発展にも寄与しているとの説明を受けました。


イ 同日、辻󠄀副大臣は、機械工学の指導を行うためにJICA(国際協力機構)ボランティアが派遣されているダルエスサラーム職業訓練校を訪問し、JICAボランティアによる研修の様子を視察するとともに、同職業訓練校の代表と同校の取組や課題、JICAとの協力関係について意見交換を行いました。

ウ また、同日、辻󠄀副大臣は、タンザニアで活躍する日本企業関係者と懇談し、現地の状況や各企業が抱える様々な課題等について意見交換を行いました。また、辻󠄀副大臣から、日本政府は日本企業支援に取り組んでおり 、タンザニアにおけるビジネス環境改善に向け、引き続き政府として後押ししていく旨述べました。


エ 22日、辻󠄀副大臣は、日本の支援によって供与された高速艇を視察し、タンザニア首相府およびUNDPから、同船舶の供与が違法漁業対策のみならず海洋安全保障にも貢献しているとの説明を受けました。辻󠄀副大臣から、引き続き政府としてタンザニア側の海洋安全保障確保に向けた努力を後押ししていきたい旨述べました。

(2)二国間会談

ア 5月22日、辻󠄀副大臣は、ジャニュアリー・マカンバ・タンザニア外務・東アフリカ協力大臣(Hon. January Yusuf Makamba, Minister for Foreign Affairs and East African Cooperation, United Republic of Tanzania)と会談し、辻󠄀副大臣から、独立以来常に国内の平和と安定を維持し、「法の支配」を尊重してきたタンザニアとこれからも海洋安全保障の強化を含め緊密に協力していきたい旨を述べた上で、ビジネスを含む二国間関係、本年8月に日本で開催されるTICAD閣僚会合に向けた連携強化等について意見交換を行いました。

イ また、同日、辻󠄀副大臣は、ギリアッド・テリ・タンザニア投資センター総裁(Mr. Gilead Teri, Executive Director, Tanzania Investment Centre)と会談し、豊富な人材を有し、急速に経済発展する東アフリカ地域の重要国であるタンザニアと経済分野をはじめとした二国間関係を一層強化していきたいと述べた上で 、同国のビジネス環境改善に向けた取組について議論しました。
2 ルワンダ
(1)二国間会談


5月23日、辻󠄀副大臣は、ヴィンセント・ビルタ・ルワンダ共和国外務・国際協力大臣(Hon. Dr. Vincent BIRUTA, Minister of Foreign Affairs and international Cooperation of the Republic of Rwanda)と会談し、 ビジネスを含む二国間関係、本年8月に開催されるTICAD閣僚会合に向けた連携強化、国際場裡での連携等につき、意見交換を行いました。
(2)ジェノサイド記念館の訪問


同日、辻󠄀副大臣は、ルワンダのキガリ・ジェノサイド記念館を訪問し、献花を行うとともに、本年で30年という区切りを迎えたルワンダの悲劇により失われた尊い命に哀悼の意を示すとともに、悲劇を乗り越え、国民融和と平和を希求し歩んできたルワンダの人々の決意とたゆまぬ努力に敬意を表しました。
(3)企業関係者等との意見交換

ア 同日、辻󠄀副大臣は、日本の支援によって設立されたICT事業の起業を促進するイノベーション施設のK-Labを視察し、現地スタートアップ起業家と創造的なICT活用事例等について意見交換を行いました。
イ また、同日、ルワンダで活躍する日本企業関係者等と懇談し、アフリカで最もビジネスをし易い国の一つとされているルワンダにおいて、更なる日本企業の進出を促進すべく、ビジネス環境改善等について参加者と活発な意見交換を行いました。