報道発表

カイロ水週間における上川外務大臣ビデオ・メッセージ

令和5年11月1日

 11月1日、上川陽子外務大臣は、エジプト政府が主催するカイロ水週間に概要以下のビデオ・メッセージを送る形で参加しました。

  1. 水はこの惑星すべての生命が共有している基本的で不可欠な財産である一方、その水は今まさに危機に瀕しています。この背景には、水はもとより、気候変動や生物多様性といった多くの分野が相互に連関している事実があり、特に、気候変動の悪影響は洪水、渇水、水環境の悪化を通じて、地球上のあらゆる場所に及んでいます。
  2. この流れを逆転させるため、私自身、エジプト・アラブ共和国水資源灌漑省のハーニー・スウィリアム大臣と共同議長を務めた国連水会議のセッション3では、これらの課題解決に向けて、早期警戒システムの導入に向けた科学的なデータプラットフォーム、気候変動の緩和策・適応策双方に資するような複合的な便益を有する対策、次世代の人材の能力育成が重要であることを示しました。
  3. そして国連水会議では、以上の三点の考え方の下で、多くの国から具体的な解決策や実現可能なコミットメントが数多く示されました。日本も多くの国や国際機関と連携し、熊本水イニシアティブをはじめとする水の改革につながる様々な取組を通じて、これらの達成に向け行動します。
  4. 誰一人取り残さず、望ましい未来のために、水を通じてすべての目標とゴールを達成できるよう、力を合わせましょう。
(参考1)別添

 上川大臣ビデオ・メッセージ(英文(PDF)別ウィンドウで開く和文仮訳(PDF)別ウィンドウで開く

(参考2)カイロ水週間

 エジプト政府が主催する水の諸問題に関するイベント。2018年から開催されており、2023年のテーマは「持続可能性のための水分野の適応策」として10月29日から11月2日に開催。

(参考3)国連水会議

 2023年3月22日から24日の間にて、46年ぶりに水に特化して開催された国連会議。


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