報道発表

「AIと自律性の責任ある軍事利用に関する政治宣言」への我が国の参加

令和5年11月14日

 11月14日(現地時間11月13日)、ニューヨークにおいて、「AIと自律性の責任ある軍事利用に関する政治宣言」に係る初めての会合が開催され、我が国は、同会合に出席するとともに、同政治宣言への参加を表明しました。

  1. 本政治宣言は、軍事分野でのAIの責任ある開発、配備及び使用を確保するという観点から、各国が実施すべき措置のあり方を示すものであり、AIの軍事利用は、国際人道法の国家の義務に合致した形で、責任ある人間の指揮命令系統の下で運用し、責任の所在を明らかにする必要があること等を確認するものです。
  2. 我が国は、責任あるAIの軍事的な利用に関する議論を重視しており、本年2月に、米国が本イニシアチブを公表して以降、米国主導で行われた調整プロセスに、当初から参加してきたところです。
  3. 今次会合には、我が国から石兼公博国連代表部特命全権大使が出席し、本政治宣言への支持を表明するとともに、日本として、軍事分野へのAIの導入がもたらす潜在的なリスクと不確実性を低減し、国際人道法の遵守を強化するとの目的を共有している旨述べました。
  4. 我が国は、引き続き、人道と安全保障の観点を勘案しつつ、本政治宣言のフォローアップを含め、AIの軍事的な利用に関する国際的な議論及び国際的なルール作りに積極的かつ建設的に参加していく考えです。
(参考)「AIと自律性の責任ある軍事利用に関する政治宣言」

 本年2月にオランダで開催された「軍事領域における責任あるAI利用(REAIM)」サミットの場で、米国が国際的な指針作りを念頭に「AIと自律性の責任ある軍事利用に関する政治宣言」に係るイニシアチブを公表。これに続き、今般、11月13日(現地時間)、ニューヨークにおいて、ジェンキンス米国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)主催により、同政治宣言の初会合が行われた。同政治宣言には、現時点で46か国が参加を表明している。

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