報道発表

日加外相会談

令和5年11月7日
正面を向き、握手を交わす、両外相の様子
テーブルにつき、会談を行う、両外相の様子

 11月7日、午後2時から40分間、上川陽子外務大臣は、G7外相会合出席のため訪日中のメラニー・ジョリー・カナダ外務大臣(The Honourable Mélanie Joly, Minister of Foreign Affairs of Canada)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、ジョリー外相を日本にお迎えした形でお会いできることを嬉しく思う旨述べました。これに対し、ジョリー外相から、G7外相会合の成功のために上川大臣と協力したい旨発言がありました。
  2. 上川大臣は、今般のハマス等によるテロ攻撃について、罪のない一般市民に対する攻撃や誘拐は、どのような理由であれ正当化できず、日本としてこれを断固として非難する旨述べた上で、犠牲となられたカナダ国民の方々に心からの哀悼の誠を捧げ、御遺族に哀悼の意を表するとともに行方不明者について大変心配している旨述べました。また、上川大臣から、自身のイスラエル、パレスチナ及びヨルダン訪問を紹介し、我が国の外交努力等について説明しました。
  3. これに対し、ジョリー外相からも、自らのイスラエルを含む中東地域への訪問を始めとする、カナダの外交努力や本件に係る考え方等について説明がありました。両外相は、G7外相会合で引き続き議論を継続するとともに、今後も緊密に連携していくことで一致しました。
  4. 両外相は、東アジア情勢について意見交換を行い、中国や北朝鮮をめぐる諸課題への対応等において、引き続き連携していくことで一致しました。
  5. 両外相は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向け、昨年両国で発表した「日加アクションプラン」の取組を重ねていくことを確認しました。ジョリー外相から、本会談の直前に女性・平和・安全保障(WPS)に係るイベントにて講演を行った旨紹介し、これに対して上川大臣から、同アクションプランにも含まれるWPSに関して、ジョリー外相と共に日加間で連携を深めていきたい旨述べました。また、上川大臣からは、カナダ軍による地域の平和と安定への貢献を感謝する旨述べました。
  6. 両外相は、CPTPPについて、戦略的な観点を踏まえて率直な議論を行い、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

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