報道発表
NATO危機管理演習への参加
平成27年3月3日
1 我が国は,3月4日から10日までの間,北大西洋条約機構(NATO)が行う危機管理演習(CMX2015)に参加します。
2 この演習は,NATOの行動やパートナー国との協力に関する意思決定要領の訓練を目的とする机上演習です。今回はNATO加盟国領域より遠方の非加盟国間の危機の発生という仮想のシナリオの下で,人道支援や海洋安全保障の側面を含め,NATOとパートナー国がどのように連携するかが焦点の1つとなっています。
3 日本は国際協調主義に基づく「積極的平和主義」の立場から,NATOとの協力関係を強化する考えであり,この演習への参加を通じて日NATO間の実務協力が促進されることを期待します。
4 この演習にはNATOの28加盟国のほか,日本,豪州等の数か国のパートナー国が参加する予定です。
(参考1)
NATOは,加盟国の集団防衛を目的として1949年に12か国で設立,北米及び欧州の28か国が加盟。加えて,NATOには41か国のパートナー国が存在。日本は,アフガニスタン,豪州,イラク,モンゴル,NZ,パキスタン,韓国と共にNATOが対話等の協力を推進する「世界におけるパートナー」(Partners across the globe)の一員。
(参考2)
CMX(Crisis Management Exercise)は,NATOとしての対応やパートナー国との連携要領を訓練することを目的とする机上演習。1992年以来原則毎年開催され,今回で19回目の開催。日本は今回が初参加。