報道発表
山田外務副大臣とガヌー・モーリシャス共和国外相との会談
令和5年3月2日


3月2日、午後3時5分(現地時間同日午前11時35分)から約40分間、G20外相会合出席のためインド・ニューデリーを訪問中の山田賢司外務副大臣は、アラン・ガヌー・モーリシャス共和国陸運ライトレール大臣兼外務・地域統合・国際貿易大臣(Hon. Mr. Alan GANOO, Minister of Land Transport and Light Rail, Minister of Foreign Affairs, Regional Integration and International Trade, Republic of Mauritius)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、山田副大臣から、TICADが30周年を迎える本年、既に1月のアフリカ連合(AU)議連による貴国訪問を通じて二国間関係が緊密化していることを喜ばしく思う、今後、防災や海洋安全保障の分野などで一層モーリシャスとの関係を深化させたい旨述べました。また、アフリカへの投資のゲートウェイとして貴国が果たす役割に注目しており、5月に派遣予定のアフリカ貿易投資促進官民合同ミッションに向けて協力していきたい旨述べました。これに対し、ガヌー外相から、TICAD8を通じた取組も含め気候変動等多くの分野にわたるこれまでの日本の支援に対する謝意の表明があるとともに、モーリシャスとしては、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を歓迎しており、海洋安全保障の観点含め引き続き日・モーリシャス関係を一層発展させていきたいと述べました。
- 山田副大臣から、ロシアによるウクライナ侵略は、国際秩序の根幹を揺るがす暴挙であることを指摘した上で、モーリシャスが、2月23日に採択されたウクライナの平和に関する国連総会決議を支持したことを歓迎しつつ、ロシアによる核の脅しを深刻に懸念しており、断じて受け入れられず、ましてやその使用はあってはならない、ロシアに対し、国際社会全体が明確なメッセージを発することが重要である旨述べました。これに対し、ガヌー外相から国際的なルール遵守の重要性につき強調があり、その上で、両者は、紛争の早期解決に向けて連携することで一致しました。
- また、両者は、安保理改革や不透明・不公正な開発金融、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応などの東アジア情勢についても意見交換を行い、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。