報道発表
第4回日英外相戦略対話
平成27年8月8日



8月8日,岸田文雄外務大臣は,英国のフィリップ・ハモンド外務・英連邦大臣(The Rt Hon Philip Hammond MP, Secretary of State for Foreign and Commonwealth Affairs of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)と第4回日英外相戦略対話を実施したところ,概要は以下のとおりです(午前10時55分から約60分間は協議,共同記者発表に続いて,12時10分から約90分間ワーキングランチ)。
(2)これに対しハモンド大臣は,1月の「2+2」(外務・防衛閣僚会合),4月のG7外相会合時の会談に引き続きお会いできて嬉しい旨述べつつ,国際社会の平和と繁栄のため,価値を共有する日英両国が推進役となって,ルールに基づいた国際システムの強化に向けて協力していきたい旨述べました。
(2)両大臣は,次回の外務・防衛閣僚会合に向けて日英協力を進展させていくことで一致しました。
(3)両大臣は,シリア,ISIL等の中東情勢,拉致問題や核・ミサイル開発問題を含む北朝鮮情勢や日韓関係についても意見交換を行いました。
(3)両大臣は,国連安保理改革等の課題に関し緊密に連携していくことで一致しました。
1 冒頭
(2)これに対しハモンド大臣は,1月の「2+2」(外務・防衛閣僚会合),4月のG7外相会合時の会談に引き続きお会いできて嬉しい旨述べつつ,国際社会の平和と繁栄のため,価値を共有する日英両国が推進役となって,ルールに基づいた国際システムの強化に向けて協力していきたい旨述べました。
2 安全保障
(2)両大臣は,次回の外務・防衛閣僚会合に向けて日英協力を進展させていくことで一致しました。
3 地域情勢
(1)岸田大臣から,東アジアの安全保障環境につき最新の状況を説明しました。両大臣は,「法の支配」や航行の自由といった原則を確保していくことが重要である点で一致し,緊密に連携していくことを確認しました。
(2)両大臣はウクライナ・ロシア情勢について意見交換を行いました。両大臣は,クリミア併合等,力による一方的な現状変更は許されないとの立場を確認しつつ,国際社会が直面する戦略的な問題に対処する上でロシアと対話して関与を得ていくことが重要であり,緊密に連携して対応していくことで一致しました。(3)両大臣は,シリア,ISIL等の中東情勢,拉致問題や核・ミサイル開発問題を含む北朝鮮情勢や日韓関係についても意見交換を行いました。
4 グローバルな課題への対応
(1)両大臣は,来年の伊勢志摩サミット及びG7広島外相会合の成功に向けた緊密な連携を確認しました。岸田大臣からは,広島で開催するG7外相会合において,「『核兵器のない世界』に向けた力強いメッセージを発出したい」旨を述べました。
(2)両大臣は,イラン核問題等,核軍縮・不拡散に関する問題について意見交換を行い,緊密な連携を確認しました。(3)両大臣は,国連安保理改革等の課題に関し緊密に連携していくことで一致しました。
5 その他
(1)岸田大臣から,日EU・EPAの本年中の大筋合意に向けて英国と協力したい,またSPAの早期妥結が重要である旨述べました。これに対してハモンド大臣から,英国は日本との経済関係を重視しており,日EU・EPAについても強く支持している旨の発言がありました。
(2)また,両大臣は,2020年東京オリンピック・パラリンピックも念頭に,日英間の経済関係をさらに強化させていくことでも一致しました。