報道発表
第4回モルドバ支援閣僚級会合における上川外務大臣ビデオ・メッセージ
令和5年10月17日
10月17日、「第4回モルドバ支援閣僚級会合(4th Ministerial Conference of the Moldova Support Platform)」が、フランス、ドイツ、ルーマニア及びモルドバの共催で、モルドバ共和国の首都キシナウで開催されました。
- 同会合の開催に際し、上川陽子外務大臣は、概要以下のビデオ・メッセージを送る形で参加しました。
- ロシアによるウクライナ侵略は、国際秩序の根幹を揺るがす暴挙です。そのウクライナに手を差し伸べるモルドバの今日までの取組は、ウクライナのために立ち上がる勇気ある行動として称賛されるべきです。私自身、昨年末、ウクライナの人々に発電機を送る越冬支援イニシアティブに、発起人かつ有志議員グループ代表として自ら取り組む等、ウクライナ及びモルドバを含む周辺国の困難に直面する人々の支援に取り組んできました。
- 我が国は、ロシアによるウクライナ侵略開始以降、侵略の影響に直面するモルドバに対し、1.76億ドル以上の支援を表明しました。モルドバが、自身が困難な状況にあるにもかかわらず、ウクライナ人の生命を守るために、多大な貢献をしていることに、改めて最大限の敬意を表します。
- 本年、我が国は、1億ドル相当の円借款をモルドバに供与することを決定しました。本財政支援により、モルドバの社会、経済が、より強靱なものとなることを望みます。さらに、日本はモルドバによる金利支払い負担軽減のため、世界銀行のグローバル譲許的資金ファシリティ(GCFF)に対して、約1,700万ドルの拠出を行っています。
- 女性及び女児の保護や救済に取り組みつつ、女性自身が指導的な立場に立って、紛争の予防や復興・平和構築に参画することで、より持続可能な平和に近づくことができる、これが、「女性、平和、安全保障」、いわゆるWPSの考え方です。モルドバを支援するにあたっても、この女性の視点は欠かしてはならないものです。日本は、これまで、国連女性機関(UN Women)への資金拠出を通じ、ロシアのウクライナ侵略により影響を受けるモルドバの脆弱な人々、特に女性及び女児の支援に、一貫して取り組んでいます。
- 日本は、モルドバ政府及びモルドバ国民の皆様に寄り添い、ご出席の同志国の皆様と共に、日本ならではの支援を今後とも続けていきます。
- 今回の会議には、共催国として、モルドバからマイア・サンドゥ大統領(H.E. Ms. Maia SANDU, President of the Republic of Moldova)、ドリン・レチェアン首相(H.E. Mr. Dorin RECEAN, Prime Minister of the Republic of Moldova)及びニク・ポペスク副首相兼外務欧州大臣(H.E. Dr. Nicu POPESCU, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs and European Integration of the Republic of Moldova)、フランスからカトリーヌ・コロンナ欧州・外務大臣(H.E. Ms. Catherine COLONNA, Minister for Europe and Foreign Affairs of the French Republic)、ドイツからアナレーナ・ベアボック外務大臣(H.E. Ms. Annalena BAERBOCK, Federal Minister for Foreign Affairs, Federal Republic of Germany)、ルーマニアからミルチャ・アブルデアン首相府長官(Mr. Mircea ABRUDEAN, Secretary-General of the Government of Romania)がそれぞれ出席しました。また、EU加盟国、G7各国等や、国際機関等の代表が出席しました。