報道発表

北朝鮮による「人工衛星」打ち上げ予告への対応

平成28年2月3日
1 2月2日,北朝鮮は,「人工衛星」の打ち上げに関する国際機関への事前通報を行いました。累次の安保理決議は,北朝鮮による弾道ミサイル技術を使用したいかなる発射も禁止しており,核実験に続き,仮に北朝鮮が弾道ミサイルの発射を強行すれば,「人工衛星」と称したとしても,明白な安保理決議違反であり,我が国の安全保障上の重大な挑発行為です。

2 本3日,我が国は,北朝鮮に対して抗議を実施するとともに,安保理決議等を遵守し,発射を自制するよう強く求めました。

3 また,本3日午後5時40分から約20分間,岸田文雄外務大臣はキャロライン・ケネディ駐日米国大使(Ms. Caroline Kennedy)と意見交換を行いました。双方は,北朝鮮によるこうした挑発行動が地域と国際社会の平和と安全を損なうものであり,日米で緊密に協力していくことで一致するとともに,韓国等の関係国とも連携し,引き続き北朝鮮に対して強く自制を求めていくことを確認しました。

4 さらに,本3日午後,齋木昭隆外務事務次官は程永華(てい・えいか)駐日中国大使及びエヴゲーニー・ウラジミロヴィッチ・アファナシエフ駐日ロシア大使(Mr. Evgeny Vladimirovich Afanasiev)をそれぞれよび,北朝鮮に対する自制の働きかけや,安保理におけるしかるべき対応を求めました。両大使と引き続き連携していくことで一致しました。

5 我が国としては,今後とも,六者会合首席代表を始めとする様々なレベルで関係国と緊密に連携しながら,北朝鮮に対し,更なる挑発行動を自制し,安保理決議や六者会合共同声明等を誠実かつ完全に実施するよう求めていきます。

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