報道発表

松山外務副大臣のオランダ訪問

平成25年8月29日
松山外務副大臣のオランダ訪問(1)
松山外務副大臣のオランダ訪問(2)
 8月27日から28日まで,松山政司外務副大臣はオランダを訪問したところ,概要は以下のとおりです。

1. 平和宮100周年記念式典
8月28日午前,松山副大臣は,オランダ・ハーグで開催された平和宮100周年記念式典に出席しました。同式典は,国際司法裁判所(ICJ)や常設仲裁裁判所(PCA)が入居する「平和宮」の設立100周年を記念し,ウィレム・アレキサンダー・オランダ国王陛下,ルッテ・オランダ首相のほか,潘基文(パン・ギムン)国連事務総長,ICJ裁判官,日本を含むICJ裁判官輩出国の閣僚等が出席して行われました。

2.紛争の平和的解決に関する閣僚会議
同日午後,松山副大臣は,ティマーマンス・オランダ外相主催の「紛争の平和的解決に関する閣僚会議」に出席しました。松山副大臣は,同会議のパネル・ディスカッションにおいて,我が国が当事国として関与した「南極における捕鯨」裁判での経験に言及しつつ,「司法的解決」が「法の支配」を確立するために果たす重要な役割について指摘し,国際社会が平和的手段による紛争解決を一層推進するとともに,ICJの活動を引き続き支援していくことの必要性を訴えました。

3.ティマーマンス・オランダ外相表敬
また,同日正午過ぎから約30分間,松山副大臣はティマーマンス外相を表敬しました。
(1)ティマーマンス外相から,日本は平和的な紛争解決,軍縮,不拡散分野においてリーダーシップを発揮しているとの言及があり,松山副大臣からは,来年4月に広島で開催予定の軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)外相会合への出席を要請しました。
(2)松山副大臣から,本年4月のウィレム・アレキサンダー国王陛下の御即位について祝意を述べるとともに,松山副大臣の出身地である福岡へのKLMオランダ航空の就航といった事例などを紹介しつつ,両国の経済交流の更なる活発化や,「日蘭平和交流事業」を通じた相互理解の促進などの取組の進展について説明しました。
(3)また,両者は,日EU・EPAの早期妥結の必要性を改めて確認しました。さらに,軍縮・不拡散や来年3月にハーグで行われる予定の核セキュリティ・サミットについても意見交換を行いました。

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