報道発表

日越ODA腐敗防止合同委員会の立上げについて

平成20年9月25日
  1. 木寺国際協力局長は、9月18日(木曜日)から20日(土曜日)までの日程でベトナムを訪問し、ベトナムにおける円借款事業において不正が行われ、株式会社パシフィック・コンサルタンツ・インターナショナルの前社長ら関係者4名が不正競争防止法違反(外国公務員贈賄)の容疑で逮捕され、同社とあわせて起訴されたことを受け、ベトナムに対し、本件に関する我が国での深刻な受け止め方を伝え、対ベトナムODAに対する信頼を回復するため、日越両国でいかなる取組をすべきかについてフック計画投資大臣はじめベトナム政府関係者と協議を行った。
  2. その結果、日ベトナム両国政府は本事件を深刻に受け止めた上で、ベトナム側がODAに関わる腐敗に対し、本事件を含め、不正が認められた場合には厳正な処置を取るという方針を改めて確認した。また協議を受け、在ベトナム日本大使館とベトナム政府との間で発表する文面を調整した結果、ODAの腐敗防止のため実効性のある措置を早急に実施すべく共同で作業を行うため、「日越ODA腐敗防止合同委員会」の立上げにつき合意した。また、日本政府はベトナム政府に対し、汚職発生の抑止に関する支援を実施する用意がある旨表明した。
  3. 本委員会においては、日本側から外務省、財務省、経済産業省及びJBIC/JICAが、ベトナム側から外務省、計画投資省、財政省、建設省、汚職対策指導委員会事務局及び首相府がメンバーとして参画し、我が国外務省国際協力局長とベトナム計画投資省次官が共同議長を務める。ODAに関する腐敗防止のための実効性のある施策、具体的措置につき検討し、3か月後を目途として検討結果を報告書としてまとめ、公表する予定である。
  4. 政府としては、引き続きベトナム政府の地方レベルを含む汚職防止対策の強化を促すことを通じて、ODA事業に対する信頼が損なわれることのないよう、真摯に取り組んでいく考えである。
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