報道発表

サントメ・プリンシペ民主共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換について

平成20年8月12日
  1. 我が国政府は、サントメ・プリンシペ民主共和国政府に対し、「食糧援助」として、4億5,000万円の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、8月12日(火曜日)(現地時間、同日)、同国の首都サントメにおいて、我が方加藤基駐サントメ・プリンシペ国大使(ガボンにて兼轄)と先方エルサ・テェシエラ・デ・バロス・ピント国防大臣(S.E.Mme. Elsa TEIXEIRA DE BARROS PINTO, Ministre de la Défense Nationale)との間で行われた。
  2. 本無償資金協力の概要は次のとおりである。
  3. (1)本無償資金協力の内容

    • サントメ・プリンシペ国の深刻な食糧事情を改善すべく、米の購入及びその輸送に必要な資金を供給する。

    (2)本無償資金協力の必要性

    • サントメ・プリンシペ国は、サントメ島とプリンシペ島の2島より構成される火山山脈の山岳地形であるため、耕作地は国土全土の8%のみであり、農業生産高もGDPの15%弱に留まっている。同国では恒常的に食糧が不足しているため、輸入と食糧援助に頼っており、基本的な食糧である米、小麦粉、トウモロコシ粉を始め、燃料、工業製品、消費財の多くを輸入に依存していることから、対外債務がかさみ、2000年には200億ドルの債務免除を受けている。加えて、昨年来の穀物価格の高騰は国内の食糧価格の高騰を招き、国民に十分に行き渡らない状況である。
    • このような状況の下、サントメ・プリンシペ政府は、我が国政府に対し無償資金協力(食糧援助)を要請してきたものである。

 

(参考) サントメ・プリンシペ国は、面積960平方キロメートル、人口16万人(2006年、世銀)、一人当たりのGNI(国民総所得)800米ドル(2006年、世銀)である。

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