7月31日(木曜日)12時より約20分間、高村大臣は外務省賓客として訪日中のモハメッド・ボルキア・ブルネイ・ダルサラーム国外務貿易大臣と飯倉公館において会談を行ったところ、概要以下のとおり。
(1) 二国間関係
日ブルネイ経済連携協定(EPA)発効に合わせた外務省賓客としての訪日を歓迎。日ブルネイ租税条約の基本合意や日ASEAN包括的経済連携協定(AJCEP)をはじめ、近年両国関係の発展は目覚しい。明年(2009年)は、日・ブルネイ国交樹立25周年にあたる節目の年であり、貴国と協力して両国関係を更に盛り立てていきたい。また、ブルネイは我が国にとって重要なLNG供給国であり、今後も引き続き安定供給を期待する。
(2) ミンダナオ和平
日ブルネイ両国は国際監視団(IMT)に要員を派遣しており、ミンダナオ和平は双方の関心事。現在、ミンダナオ和平には前向きな進展が見られており、我が国も「平和協力国家」としてより積極的な役割を果たすべく、状況が整えばIMTへの人員派遣を増強する用意がある。
(3)北朝鮮
地域の平和と安定のためにも六者会合共同声明の完全な実施を通じ、北朝鮮の核放棄及び拉致問題を初めとする諸懸案の解決を通じた日朝間の国交正常化を実現したい。
(1) 二国間関係
ブルネイは、引き続き日本に石油・天然ガスを安定供給していく考えである。また、国際場裡における非常に良好な協力関係を維持していきたい。本日発効した日ブルネイ経済連携協定を着実に実施していくとともに、日ブルネイ租税条約の早期署名、日ASEAN包括的経済連携協定の早期発効を目指していきたい。
(2) 地域協力
BIMP-EAGAに関する日本側の関心に感謝。ミンダナオ和平についてもフィリピンの人々とともに日本と協力していきたい。北朝鮮問題に関し、日本が六者会合等を通じて地域の平和と繁栄に貢献していることを高く評価する。
(3) 国際的課題
G8洞爺湖サミットにおいて気候変動に関し合意を得ることができたことをお祝いするとともに、日本の「クール・アース」イニシアティブを支持する。