報道発表

高村外務大臣とジャリリ・イラン国家安全保障最高評議会書記の会談

平成20年7月3日
  1. 3日(木曜日)、16時5分から約20分間、高村外務大臣は、先方の求めに応じサイード・ジャリリ・イラン国家安全保障最高評議会書記との間で電話会談を行った。
  2. ジャリリ国家安全保障最高評議会書記は、先月3日にローマで実施された日・イラン首脳会談や5月に実施された日・イラン次官級協議等の緊密な日・イラン関係を評価し、イランと国際社会との間に存在する問題の解決に日本が積極的な役割を担うことを希望した。
     また、ジャリリ国家安全保障最高評議会書記は、イランが建設的な視点に立って、地域問題、エネルギー問題、政治・安全保障問題に跨るイラン側提案を提示したと述べた。
     さらに、ジャリリ国家安全保障最高評議会書記は、6月14日にイラン側に提示されたEU3(英仏独)+3(米露中)による包括的提案の改訂版に関し、イランは現在検討中であり、近くモッタキ・イラン外相から検討結果が発表されるであろうと述べた。
  3. 高村外務大臣は、日本とイランの緊密な対話を希望する旨述べるとともに、先般の邦人拘束事件の解決に関し謝意を述べた。
     また、高村外務大臣は、6月3日のローマにおける福田総理とアフマディネジャード・イラン大統領の会談において、福田総理から述べたとおり、イランが4本の安保理決議が採択されたことの重みを真剣に受け止め、濃縮停止をはじめとする国際社会の要請に応えて欲しいと述べた。
     さらに、高村外務大臣は、イラン側の新提案を含めイラン側にも主張があることは承知しているが、まずは国際社会の信頼を得ていくことが不可欠であり、この観点から、EU3+3の包括的提案の改訂版に前向きに対応するよう強く求めた。
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