生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)及びカルタヘナ議定書第5回締約国会議(COP-MOP5)の愛知県名古屋市開催決定について
平成20年5月30日
- ドイツのボンにおいて5月19日(月曜日)から30日(金曜日)までの日程で開催中の生物多様性条約第9回締約国会議(COP9)は、最終日の5月30日、次回第10回締約国会議(COP10)を2010年10月18日(月曜日)から29日(金曜日)の日程で、愛知県名古屋市において開催することをコンセンサスにて決定した。また、同条約のバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書第5回締約国会議(COP-MOP5)も、同年10月11日(月曜日)から15日(金曜日)まで、同じく愛知県名古屋市において開催されることが決定された。
- 2010年は、同条約が定める「生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」という2010年生物多様性目標の達成年であると同時に、国際生物多様性年にも当たる節目の年である。わが国としては、COP10が成功裡に開催されるよう、開催地である愛知県・名古屋市とも協力しつつ、準備を進めていく考えである。
(参考)
1.生物多様性条約
生物多様性条約は、1992年にリオデジャネイロにおいて開催された国連環境開発会議(いわゆる「地球サミット」)の主要な成果として、気候変動枠組条約、砂漠化対処条約とともに誕生。生物の多様性の保全、生物多様性の構成要素の持続可能な利用、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正で衡平な配分を目的とし、そのために締約国がとる措置等について規定。現在189か国及び欧州共同体が加盟している。(わが国は1993年受諾。)
2.カルタヘナ議定書
カルタヘナ議定書は、生物多様性条約に基づき、バイオテクノロジーにより改変された生物(遺伝子組換え生物等)の安全な移送等において、適切な程度の保護レベルの確保に寄与することを目的とする。現在、142か国及び欧州共同体が締結している。(わが国は2003年受諾。)