報道発表

人間の安全保障基金によるホンジュラスにおける「ホンジュラス地方3都市における住民参加型暴力削減プログラム」への支援について

平成20年4月25日
  1. 我が国政府及び国連は、4月25日(金曜日)、国連開発計画(UNDP)、国連人口基金(UNFPA)、国連児童基金(UNICEF)、国連食糧農業機関(FAO)、国連ボランティア計画(UNV)及び汎米州保健機構(PAHO/WHO)がホンジュラス共和国において実施している「ホンジュラス地方3都市における住民参加型暴力削減プログラム」の2年目の事業のために、人間の安全保障基金を通じ、128万3,095.54ドル(約1億4,499万円)の支援を行うことを決定した。
  2. 中米諸国の中で最も暴力事件が多い国の一つであるホンジュラスでは、武器を使用した暴力事件や女性に対する家庭内暴力などが多発し、特に若年層の人々の安全への影響が深刻になっている。本プロジェクトは、コマヤグア、チョルテカ、フティカルパのホンジュラスの3都市において、青少年が関与する暴力事件の減少を目指すものである。主な活動は次の通り。
  3. (1)上記3都市において女性や青少年に対する暴力を予防・削減するための地域ネットワークの構築とその強化を図ること。

    (2)暴力に対する意識を高めるためのワークショップの開催や青少年向けのカウンセリングの実施を含む暴力、特に異性間暴力の予防のための総合計画を策定すること。

    (3)少額融資を行うためのリボルビング・ファンドの創設を通じて住民の財政管理能力を強化すること。

    (4)青少年に対して職業訓練を実施すること。

  1. 本事業の実施により、ホンジュラスの上記3都市における暴力事件の減少に寄与するとともに、青少年の生活の向上に資することが期待される。

(参考)

 人間の安全保障基金は、1999年3月に我が国の主導により国連に設置された信託基金であり、現在までに総額約354億円(約3億1,429万ドル)を拠出している。この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関のプロジェクトをこれまでに180件以上支援してきている。

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