報道発表

日系社会青年ボランティア「現職教員特別参加制度」の創設について

平成20年4月9日
  1. 日本政府(外務省及び文部科学省)は、ブラジルをはじめとする中南米諸国における日系人社会の子弟教育に対する支援の一環として、2008年の「日本ブラジル交流年(ブラジル移住100周年)」を契機として、独立行政法人国際協力機構(JICA)の日系社会青年ボランティア事業の中に「現職教員特別参加制度」を創設する。
  2. 我が国は、1996年より、日系社会青年ボランティア事業を通じて、中南米諸国における日系人社会及び地域社会の発展に協力するため、青年ボランティアの派遣を行っている。この度創設する「現職教員特別参加制度」は、日本国内の国公立の小中高校教員を中南米諸国の日系人団体等が運営する学校に派遣し、日本語・情操教育の指導、日本の歴史・文化・習慣の紹介、学校行事の補助を行うことを目的とする。
  3. また、これら教員がそのボランティア活動を通じ、派遣先国の言語の習得及び社会・文化・習慣・歴史等について理解を深めることにより、帰国後、日本国内での日系人子弟の教育にその経験を活かすことが期待されている。このため、派遣対象者は、主として日本国内において日系人子弟が多く居住する地域に勤務する教員としている(当初は、在日ブラジル人人口が多い地域の教員を派遣する)。
  4. 本制度は、中南米諸国の日系人社会の強い関心事項である子弟に対する日本語・日本文化等の継承に協力するものであるとともに、日本国内の日系人子弟の教育への対応にも将来的に効果を発揮するものと期待できる。

(参考) 派遣概要

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