3月27日、高村正彦外務大臣は、訪日中のセベレ・トンガ王国首相と19時より約30分間意見交換を行ったところ、概要以下のとおり。
1.二国間関係全般
(1)高村大臣より、我が国は、来年1月に在トンガ日本大使館の開設を予定しており、開館に向けたトンガ政府からの協力を要請すると共に、両国の皇室・王室間をはじめとする様々な分野でのこれまでの交流を更に進めていきたい旨発言。
(2)これに対し、セベレ首相より、トンガにおける日本大使館の開設は、日トンガ関係を新たな段階に進めるものであり、トンガ政府として全力で支援する旨述べ、皇室・王室をはじめ、ラグビー等のスポーツ交流等、これまでの長期にわたる関係を更に発展させたい旨述べた。
2.太平洋地域への協力
(1)高村大臣より、我が国は2006年に主催した第4回太平洋・島サミットにおいて公表した支援策の実現に取り組んでいる旨述べた上で、トンガとの間では、「離島間連絡船整備計画」に関する協力を前向きに検討しており、「バイオラ病院改善整備計画」に関する事前調査団を近々派遣することにつき言及した。
また、次回太平洋・島サミットを明年前半にも開催することとしており、セベレ首相の同サミットへの参加を要請した。
(2)これに対しセベレ首相より、太平洋・島サミットの主催等、日本のこれまでの太平洋島嶼国への支援に感謝すると共に、トンガへの支援に対する謝意を表明した。
3.国連改革等
セベレ首相より、国連非常任理事国選挙や、日本の常任理事国入り等に関するトンガの我が国への支持を強調したのに対し、高村大臣よりセベレ首相に対しかかるトンガの姿勢に対し謝意を示し、国連安保理改革実現に向けトンガの支持を期待する旨言及。