
ベトナムの博士育成計画への協力に関する日本国外務省、日本国文部科学省とベトナム社会主義共和国教育訓練省との間の覚書について
平成20年3月25日
- 3月25日(水曜日)17時45分から17時50分にかけて、高村正彦外務大臣、木村仁外務副大臣及びグエン・ティエン・ニャン・ベトナム副首相兼教育訓練大臣の立ち会いのもと、渥美千尋外務省南部アジア部長、清水潔文部科学省高等教育局長及びチャン・バー・ヴィエット・ズン教育訓練省国際協力局長との間で、「ベトナムの博士育成計画への協力に関する日本国外務省、日本国文部科学省、ベトナム社会主義共和国教育訓練省との間の覚書」の署名が行われた。
- 覚書の概要は以下の通り。
(1)大使館推薦国費研究留学生の受入枠を拡大(2008年度より3年間)。
(2)ベトナム側は、本計画実現のための円借款の有効性を認識し、本計画に関連する案件が我が国円借款要請案件リストに含まれるよう考慮する。
(3)文部科学省は、日本の大学との調整につき中心的な役割を果たす。
(4)ベトナム側は、日本の大学との協力促進のため、専門家を在京大使館に駐在させることを検討する。
(5)双方は、ベトナム人学生の日本語能力の重要性を強調し、ベトナムにおける日本語教育の拡充に努める。
(参考)「ベトナム博士養成計画」
(1)高等教育の進展のためには、大学教諭陣を含むベトナム博士号取得者数を増やすことが不可欠との考えから、2020年までに約2万人(うち、海外留学で約1万人)の博士を養成しようとするもの。
(注)現状(2005-2006)では、ベトナム全国の大学・短大講師は4万8,000人であり、このうち博士号取得者は6,037人(12.4%)
(2)日本には約1,000人程度の博士課程留学生の派遣を想定。
(注)日本にいるベトナム人留学生数:2,582名(2007年5月1日現在)。そのうち、国費留学生は毎年約130~140人。