報道発表

沖縄北谷町における海兵隊員による未成年者に対する暴行被疑事件(その3)

平成20年2月12日
  1. 2月12日(火曜日)午後、薮中事務次官は、ドノバン在日米国大使館臨時代理大使を外務省に招致し、10(日曜日)夜、在沖海兵隊員が女子中学生に対し婦女暴行を行った容疑で逮捕された件について、以下のとおり申し入れた。
  2. (1)事実関係の詳細については、現在、沖縄県警が所要の捜査を行っているが、政府から米側に対し、これまで累次にわたり、綱紀粛正、再発防止を求めてきたにもかかわらず、今般、米軍人がこのような容疑で逮捕されたことは、極めて遺憾である。米側においては、綱紀粛正、再発防止に一層の取組みを行ってもらいたい。

    (2)本件については、引き続き、米側や関係機関との間で連携しつつ捜査を行い、我が国の法と証拠に基づき適切に対処する。

    (3)かかる考え方は、福田総理、町村官房長官、高村大臣も、今朝の国会審議や記者会見の場において、明らかにしているので、シーファー大使にもしっかりと伝えてほしい。

    (4)また、このような考えを現地の米軍に直接伝えるために、近く、小野寺外務副大臣を沖縄に派遣する方向で検討している。

  1. これに対し、ドノバン臨時代理大使からは、米側としても今回の事件は遺憾であり、事態を深刻にとらえている、日本側の捜査に全面的に協力していく、被害者及びそのご家族の方々に心からお見舞い申し上げたい、このような事件の再発防止のために綱紀粛正を徹底させたい旨の回答があった。さらに、同席のフロック在日米軍副司令官より、在日米軍は性的暴力を一切許容しない旨述べた。

(参考) 外務省としては、既に、米側に対して以下の申し入れを行っている。

  1. 11日(月曜日)午前、西宮北米局長は、ドノバン在日米国大使館臨時代理大使に対し、10(日曜日)夜、在沖海兵隊員が女子中学生に対し婦女暴行を行った容疑で逮捕された件について、事実関係の詳細については、現在、沖縄県警が所要の捜査を行っているが、米軍人による犯行であるとすれば極めて遺憾である旨伝えるとともに、綱紀粛正、再発防止の徹底を申し入れた。これに対し、ドノバン臨時代理大使からは、事実関係の調査を見守るが、米側としても事態を深刻にとらえており、日本側の捜査に全面的に協力していく旨の回答があった。
  2. 11日(月曜日)午後、今井沖縄担当大使は、ジルマー在日海兵隊基地司令官に対し、10(日曜日)夜、在沖海兵隊員が女子中学生に対し婦女暴行を行った容疑で逮捕された件について、事実関係の詳細については、現在、沖縄県警が所要の捜査を行っているが、米軍人による犯行であるとすれば極めて遺憾である旨伝えるとともに、綱紀粛正、再発防止の徹底を申し入れた。これに対し、ジルマー在日海兵隊基地司令官からは、現在日本側で捜査中と承知しているが、事実とすれば極めて遺憾であり、米側としても捜査に協力していきたい、いずれにせよ、綱紀粛正を徹底させたい旨の回答があった。
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