12月12日(金曜日)、アフリカに関する日中韓政策協議が東京において開催されたところ、結果概要は以下の通りです。
1.参加者
日本:秋元義孝アフリカ審議官
中国:許鏡湖(きょ・きょうこ)外交部アフリカ司長
韓国:金辰洙(キム・ジンス)外交通商部アフリカ中東局長
他関係者
2.概要
(1)今回の政策協議では、三か国の対アフリカ政策のプライオリティ、対アフリカ経済関係及び開発協力並びに地域情勢等について率直な意見交換や情報共有が行われました。
(2)対アフリカ政策のプライオリティについては、我が国から、アフリカにおける経済成長の加速化と貧困削減、良い統治・民主化の促進、紛争の防止や平和構築を重視している旨説明しました。また、本年のTICADⅣにおいて、こうした事項につき活発な議論が行われたことを紹介しました。中国、韓国からも中国・アフリカ協力フォーラム、韓国・アフリカ・フォーラムにつき紹介があり、各国の対アフリカ協力のフォーラムについて情報共有を行いました。
(3)対アフリカ経済関係については、三か国の対アフリカ貿易・投資が増加傾向にある中で、各国の貿易・投資の更なる拡大に向けた政策的取組につき意見及び情報を交換しました。また、開発協力については、三国間で開発理念や経験を共有することの重要性を確認しました。我が国からは、新興ドナーにも他ドナーと協調した責任ある行動が国際社会から期待されており、アフリカ支援に際しては、取組の情報共有、債務の持続可能性に対する考慮、ガバナンスや環境・社会面への配慮、被援助国の開発戦略との整合性等、国際的な援助枠組との協調が重要である旨を指摘しました。
(4)地域情勢については、スーダン、ソマリア、コンゴ民主共和国等の情勢について意見交換を行いました。特に、ソマリア沖海賊対策をめぐっては、同海域の海上交通の安全確保のために三か国間の情報共有等が極めて重要であることで一致しました。
(5)今回の政策協議で非常に有意義な意見交換が行われたことから、三か国は今後もアフリカに関する日中韓政策協議を継続して開催することに合意しました。