
インド・ムンバイにおける連続テロ事件 (邦人安否の確認状況)
平成20年11月27日
- 11月27日(木曜日)未明、インド・ムンバイ市において発生した連続テロ事件に関し、深田博史(ふかだ・ひろし)領事局長の下に外務本省連絡室を、在ムンバイ日本国総領事館に萩生田浩次(はぎうだ・ひろつぐ)総領事を本部長とする現地対策本部を設置し、邦人の安否確認に努めています。
- この結果、11月27日(木曜日)午後6時25分(日本時間)までに、ムンバイ地域に在留する邦人268名全員の無事を確認しました。また、現地対策本部が把握している邦人出張者30名のうち、津田尚志(つだ・ひさし)氏(三井丸紅液化ガス株式会社関東支店課長、38歳)については、オベロイ・ホテルにおいて銃撃を受け、現地病院に搬送され緊急手術を受けましたが、11月27日(木曜日)早朝(現地時間)までに、同病院において死亡が確認されました。また、結束達也(けっそく・たつや)氏(三井丸紅液化ガス株式会社東北支店長、44歳)は、軽傷を負ったものと承知しています。その他の28名については、無事を確認できました。なお、複数の武装した犯人が建物を占拠し、多数の人質をとっているオベロイ・ホテル及びタージ・マハル・ホテルにおいては、死傷された2名を除けば、現在までに邦人10名の安否の確認がとれています。
- この事件は、11月26日現地時間午後9時30分頃(日本時間27日午前1時頃)、インド・ムンバイのホテル、レストラン、駅等13か所(注)が複数の武装した犯人による襲撃を受けたもので、約100名が死亡、280名以上が負傷した模様です。
(注) 現地報道等によれば、事件が発生した13か所は以下のとおり。
(イ)オベロイ・ホテル
(ロ)タージ・マハル・ホテル
(ハ)チャットラパティ・シバジ・ターミナル(CST)駅
(ニ)マダム・カマ病院
(ホ)ヴィレ・パーレ東部地区
(へ)カフェ・レオポルド
(ト)センチュール・ホテル
(チ)センチュール・ホテル近くの西部高速道路上のタクシー
(リ)国立演劇センター(NCPA)ビル
(ヌ)マザガオン造船所付近
(ル)ゴクルダス・デジパル病院
(ヲ)ネピアンシー通り
(ワ)J・W・マリオット・ホテル
- 外務省では、本省連絡室及び在ムンバイ日本国総領事館現地対策本部を通じ、引き続き、事態の推移を見極めつつ、邦人保護の観点から、全力で邦人の安否確認作業及び被害に遭われた方々への支援に全力で当たっていくこととしています。