11月21日(現地時間)、コロンビアを公式訪問中の中曽根外務大臣は、日・コロンビア外交関係樹立100周年に当たり、日本政府によるコロンビアに対する児童図書館建設100件達成を記念する式典に出席したところ、概要以下のとおり。
(1)日本政府による文化分野での支援に深く感謝申し上げる。日本政府からは、82年以降、楽器等の供与をはじめとして、25件、約1100万ドルの文化無償資金協力を実施していただき、このような日本の協力はコロンビアのオーケストラ、文化センター、劇場、図書館等の改善に大きく寄与した。また、JICAの研修を通じ、文化遺産の保存にかかる文化省の能力向上にも貢献している。
(2)日本政府からは「読書・図書館国家計画」にも大きな支援をいただいており、これまでに101件の公共図書館の整備のために190億ペソに上る協力をいただき、160万人以上の子供達、青年や大人が読書の場を持てるようになった。また、この計画は、コロンビア国民の日本文化への関心と知識を高める上でも有益であり、コロンビア政府としては、日本に対する感謝の意も込めて、日本の文化・文学をコロンビア国民に紹介するため、日本の三島由紀夫、川端康成、正岡子規の著作等、25の著名な文学作品の読書会「カタロウ」を推進している。