報道発表

ロシア原子力潜水艦の事故について

平成20年11月11日
  1. 本件事故発生以来、我が方よりロシア側に対し情報提供するよう鋭意申し入れていたところ、11月10日夜、ロシア外務省より、ロシア海軍からの公式の情報であるとして次の情報提供がなされた。
  2. (1)事故は、ロシア沿海地方沿岸から約20km離れたウラジーミル湾周辺水域の、ロシア海軍演習水域内において発生した。

    (2)事故発生の直接の原因は消火システムの誤作動である。通常、消火システムを作動しなければならない場合、その区画にいる乗組員全員がガスマスクを着用した後、手動で作動させることとなっているが、今回の事故においては、何らかの要因により自動的に消火システムが作動し、乗組員はガスマスクを着用しておらず、このため、犠牲者が出てしまった。

    (3)現時点に至るまで放射能漏れはなく、その他放射能に関する如何なる問題も生じていない。消火システムを除いては、すべての潜水艦のシステムは通常どおり機能している。

  1. 我が方としては、領海の幅が約22kmであることに鑑み、本事故はロシア領海内で発生した可能性が高いと思われるが、いずれにせよ排他的経済水域を含むロシア側水域内で発生したものと認識している。また、上記情報提供は、放射能漏れがないことをロシア政府として公式に確認したものである。
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