
ミクロネシア連邦に対する無償資金協力(ポンペイ国際空港改善計画(詳細設計))に関する書簡の交換
平成20年1月25日
- 我が国政府は、ミクロネシア連邦政府に対し、「ポンペイ国際空港改善計画(詳細設計)(the
Project for Improvement of Pohnpei International Airport)」の実施に資することを目的として、総額5,800万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が1月25日(金曜日)(現地時間同日)、同国のパリキールにおいて、我が方大村俊雄在ミクロネシア国臨時代理大使と先方ローリン・S・ロバート外務大臣(Lorin
S.Robert, Secretary of Foreign Affairs)との間で行われた。
- 本計画の概要は次のとおりである。
(1)本計画の内容
- ミクロネシア連邦の運輸通信インフラ省、ポンペイ州政府ポンペイ港湾局が、同国の首都の空港であるポンペイ国際空港を改善することを目的に、滑走路延長やターミナル・ビルの増築等を行うための資金を供与する。今回の書簡の交換は、本計画のうち詳細設計に係る部分について行われる。
(2)本計画の必要性
- 同国にとって航空輸送は近隣各国とを結ぶ重要な交通機関であると同時に、国内に散在する島々の各州を結ぶ重要な交通機関である。
- ポンペイ国際空港は、同国の首都の空港でありポンペイ島唯一の空港であって、長さ1,836メートルの滑走路を有している。
- 同空港は、滑走路末端と護岸の距離が短く、安全のための用地が十分に確保されていない、滑走路が短いため運航に重量制限を強いられている、ターミナル・ビルの広さが不足し混雑を招いている、といった問題を抱えている。
- このような状況の下、ミクロネシア連邦政府は、ポンペイ国際空港の改善を行うための資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
(3)本計画の効果
- 滑走路末端の用地が拡張される等、国際基準に適合した安全性が確保される。
- 滑走路延長により、重量制限が緩和される。
- グアムへの直行便他、長距離路線の運行が可能な施設になる。
(参考) ミクロネシア連邦は、面積約700平方キロ(奄美大島とほぼ同じ)、人口10.8万人(2006年)、人口1人当たりのGNI約2,300米ドル(2005年)である。