(1)プロジェクト後半に開催される高級レベル会議に向け、アラブ地域における人間の安全保障の脅威、課題及び実現の機会や過去に同地域においてみられた人間の安全保障に関するイニシアチブの成果について研究し、政策提言をとりまとめること。
(2)人間の安全保障の概念に沿った政策の立案を支援するために、アラブ連盟事務局内に「人間の安全保障ユニット」を設立し、その能力強化を支援すること。
(3)上記の政策提言を討議し、アラブ地域における人間の安全保障に関する最終提言を採択するために、アラブ連合加盟国からの政策決定者、専門家及び市民社会からの参加者を得て人間の安全保障に関する高級レベル会議を開催すること。
注1 アルジェリア、バーレーン、コモロ、ジブチ、エジプト、イラク、ヨルダン、クウェート、レバノン、リビア、モーリタニア、モロッコ、オマーン、パレスチナ、カタール、サウジアラビア、ソマリア、スーダン、シリア、チュニジア、アラブ首長国連邦、イエメン
(参考)
人間の安全保障基金は、1999年3月に我が国の主導により国連に設置された信託基金であり、現在までに総額約335億円(約2億9,774万ドル)を拠出している。これまでも、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の170件以上のプロジェクトを支援してきている。