エジプト・ザファラーナ風力発電事業のCDM事業登録について
平成19年6月28日
- 6月22日、国際協力銀行(JBIC)及び日本カーボンファイナンス株式会社(JCF)によるクリーン開発メカニズム(CDM)事業であるザファラーナ風力発電事業の登録申請が、国連のCDM理事会により承認され、6月27日、登録が確認された。
- 同事業は、エジプトの首都カイロから南東220キロメートルに位置するザファラーナ地区に風力発電所(出力120MW)を建設し、運転するものであり、平成18年1月27日に日本政府の承認を、同年6月1日にエジプト政府からの承認を受け、国連のCDM理事会にCDM事業の登録申請を行っていた。
- 同事業は、再生可能エネルギーである風力発電によって温室効果ガスの排出削減に貢献するほか、京都議定書の下での京都メカニズムの一つであるCDM事業として、JCFが排出削減量の一部をクレジットとして取得することとなっており、我が国の京都議定書上の温室効果ガスの排出削減目標の達成にも貢献することが期待される。
- 同事業は、二国間協力事業として実施される一般のCDM事業の事業費をODAにより支援する世界で初めての事例となる。ODAを活用し、京都メカニズムを推進することは、我が国の京都議定書上の約束達成に貢献することに加え、これまで事業実施に必要な資金調達が困難であった開発途上国の温室効果ガス排出量の抑制にも役立つこととなる。