報道発表

日・スリランカ外相会談及びワーキングランチについて

平成19年6月27日

27日午前11時半から午後1時半頃にかけて、麻生太郎外務大臣は訪日中のボーゴラガマ・スリランカ外相との間で会談及びワーキングランチを飯倉公館において行ったところ、概要以下のとおり。

  1. 二国間関係

    (1)ボーゴラガマ外相より、スリランカの情勢及び和平問題に関し、スリランカ政府としては、最終的な政治的解決を念頭に置きつつ、テロ対策と政治対話の両面で対応している旨説明があった。これに対し麻生大臣より、スリランカの人権状況に対する我が国国内の関心の高まりに言及しつつ、スリランカにおける人権状況の改善を期待していること、また、治安が悪化すれば、民間投資、観光客の減少を招き、経済協力にも影響を及ぼし得るので、然るべく対応してほしい旨述べた。

    (2)麻生大臣より、我が国は北部・東部の国内避難民の再定住促進のために本年度、国際NGOによる地雷除去活動計6件、総額約3億7千万円の草の根・人間の安全保障無償資金協力を実施すること、また、国内避難民支援の一環として、2007年のUNHCR及びICRCのスリランカにおける活動支援のため、総額約100万ドルを拠出することを決定したことを伝達した。

    これに対し、ボーゴラガマ外相より、日本の対スリランカ経済協力への感謝の意が表明された。

  2. 国連改革

    麻生大臣より、スリランカが国連改革において日本の常任理事国入りを支持し、また2008年の安保理非常任理事国選挙において日本を支持頂いていることに感謝を述べたところ、ボーゴラガマ外相より、改めて非常任理事国選挙で日本を支持する旨表明があった。

  3. 北朝鮮問題

    麻生大臣より、北朝鮮の核問題及び拉致問題についての現状及び日本の立場を述べたのに対し、ボーゴラガマ外相より、日本の立場を支持している、これらの問題の早期解決を願っているとの応答があった。

  4. 気候変動

    麻生大臣より、先日安倍総理が発表した地球温暖化対策に関する新提案の内容、日本の環境問題への取り組みにつき説明した上で、環境保全と経済発展の両立を目指す志の高い途上国を支援すべく、資金メカニズムを構築していく旨表明した。これに対しボーゴラガマ大臣より、日本の提案を歓迎する、環境分野での日本の立場を支持する旨述べた。

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