(1)本計画の内容
・森林の減少が著しく自然回復が困難なミャンマー・中央乾燥地(マンダレー管区、マグウェー管区、サガイン管区)において、計1,500ヘクタールの森林造成を行うための資金を供与する。
(2)本計画の必要性
・ミャンマーの中央乾燥地は、人口増加による過剰伐採のため森林面積が減少している。また、平均降雨量が年間500ミリ程度と少ないため、一度失われた森林の回復が難しく、土壌流出や土砂災害の危険にさらされている。
・このため、ミャンマー政府は「乾燥地緑化5ヶ年計画」を策定し緑化推進をめざしているものの、厳しい自然環境のため植林事業は試験的・小規模なものに留まっている。
・同国政府はこのような状況のもと、乾燥地緑化のモデルとなる「中央乾燥地植林計画」を策定し、我が国に無償資金協力を要請してきた。このうち第5期(最終期)においては、126ヘクタールの植林を実施する。
(3)本計画の効果
・本計画の実施により、荒廃地の復旧、土砂崩壊の防止、生活資源の保全がなされ、マンダレー管区ニャンウー郡の住民約28万人の生活環境向上に寄与することが期待される。
(参考)
東南アジア諸国連合(ASEAN)に加盟するミャンマー連邦は、国土面積68万平方キロメートル、人口約5,322万人、1人当たりのGDPは219ドルである。