20日(水曜日)、午後5時より約40分間、麻生外務大臣はハリリ・アフガニスタン副大統領と会談したところ、概要以下のとおり。
1. 麻生大臣から歓迎の辞の後、ハリリ副大統領から次のとおり述べた。
(1) アフガニスタンの復興は、日本が2002年1月に開催したアフガニスタン復興支援国際会議で始まった。この機会に、日本から頂いている多大な支援に対し、アフガニスタン政府を代表して感謝申し上げる。今後も支援を宜しくお願いしたい。
(2) 日本がDIAG(非合法武装集団の解体)を積極的に支援していることに感謝している。また、明日「アフガニスタンの安定に向けたDIAG会議(警察改革との連携)」を開催する日本のイニシアティブを評価する。DIAGに対する国民の関心は高く、強い支持がある。
(3) アフガニスタンは復興の途上にあるが、テロとの闘いも続いている。日本がインド洋に海上自衛隊を派遣し、テロとの闘いとアフガニスタンの安定に貢献していることに感謝している。引き続き宜しくお願いしたい。
2. これに対し、麻生外務大臣から次のとおり述べた。
(1) 日本はこれまで、インド洋への海上自衛隊派遣、12億ドル以上のODAを通じて貴国を積極的に支援している。今後も地方開発、DIAG、道路をはじめとするインフラ支援、人材育成などの分野で2.5億ドルの支援を着実に実施する考えである。来年はG8議長国として、アフガニスタンの復興に貢献したい。
(2) 特に、DIAGの成功は、中央政府の権威を地方に伸張させ、法の支配の確立を全国にもたらすための喫緊の課題である。
(3) 治安が回復しなければ復興は困難であるが、貴国の安定化と復興の過程を後戻りさせてはならない。今年は正念場であり、貴副大統領のご尽力に強く期待する。