本日、15時50分より約50分間、麻生太郎外務大臣は、外務省大臣室において、来日中のユスフ・バカヨコ・コートジボワール共和国外務大臣と外相会談を行った。また、これに先立ち都内にて、岩屋毅外務副大臣主催により、バカヨコ大臣との昼食会を行った。
- 外相会談においては、先方より、これまでの日本との友好関係に対する高い評価が表明され、コートジボワールにおけるワガドゥグ合意(注)の進捗状況につき説明があった。また、先方は、民主的な選挙の実施等、平和定着のための支援が必要であるとして、今後の二国間協力の強化についての期待を表明した。さらに先方よりは、政情不安のために平成18年4月に現地における業務を一時停止した、在コートジボワール日本大使館事務所の再開について要請が表明された。
(注)本年3月バグボ大統領とソロ「新勢力」事務局長(反政府勢力代表)との間で結ばれた和平合意。
- これに対し麻生大臣より、ワガドゥグ合意に対する評価を表明しつつ、コートジボワールが民主的な大統領選挙を遅滞なく実施すること、及び、治安の改善により民間投資を呼び込み、経済発展へとつなげることの重要性を強調した。在コートジボワール大使館事務所については、麻生大臣より、コートジボワールの情勢や二国間関係等を総合的に検討した結果、本年9月を目処に通常業務を再会することを決定した旨を伝えた。また、麻生大臣より、明年我が国がTICAD4を開催する旨を説明し、次期大統領選挙で選出される大統領のTICAD4への参加を招請した。
- 岩屋副大臣主催昼食会では、バカヨコ大臣から本格的な二国間援助再開の要請があり、これに対し、岩屋副大臣より、コートジボワールの治安状況の改善が不可欠であることを強調した。また、国際場裡における協力についても意見交換が行われ、安保理改革の必要性・方向性について基本的立場を共有すると共に、先方より、我が国の安保理非常任理事国立候補につき支持が表明された。