報道発表

日・タンザニア外相会談

平成19年5月15日


   15日19時頃から約30分間、麻生外務大臣はメンベ・タンザニア外務国際協力大臣との間で日・タンザニア外相会談を行い、引き続き約1時間半、麻生外務大臣主催夕食会を行ったところ、概要以下のとおり。

 

  1. 冒頭、麻生大臣から、メンベ外務国際協力大臣の初めての訪日を歓迎し、タンザニアが内政・外交で安定した取組を行い、地域の平和の定着に尽力していることに敬意を表明した上で、以下のとおり発言。

    (1) タンザニアは日本の開発援助の最重点国の一つであり、引き続き支援していく。先般、日本が実施した約640億円の債務免除、「第4次貧困削減支援借款」、「アルーシャ・ナマンガ・アティ川間道路改良計画」がタンザニアの発展につながることを期待。

    (2) 来年には第4回アフリカ開発会議(TICADⅣ)を横浜で開催予定であり、タンザニアからキクウェテ大統領に御参加いただけるものと承知している。


  2. これに対して、メンベ外務国際協力大臣から、今回の訪日招待及び日本による継続的かつ有意義な支援への感謝の意が表明され、来年のTICADⅣにはキクウェテ大統領が必ず出席すると応じた。

  3. 国連安保理改革については、安保理改革の早期実現の必要性につき一致するとともに、日本側より、そのためのアフリカ側の努力に期待する旨述べた。
    また、メンベ外相からは、2008年の安保理非常任理事国選挙において日本を支持する旨確認があった。
    また、麻生大臣から、6月の大陸棚限界委員会選挙における日本の候補(玉木賢策東大教授)への支持、2008年の人権理事会選挙での日本への支持を要請したのに対し、メンベ外相より、何れの選挙においても日本を支持することとしたい旨の表明があった。


  4. 北朝鮮問題については、麻生大臣から、核及び拉致の問題等の早期解決の重要性を訴え、協力を呼びかけた。

  5. 会談終了後に行われた歓迎夕食会では、極めて和やかな雰囲気の中、タンザニア内政の安定、日本の経済協力の大きな効果など多岐にわたる話題について、意見交換が行われた。
     
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