
マーリキー・イラク首相と麻生外務大臣との会談について(概要)
平成19年4月9日
9日、午後3時から約40分間、来日中のマーリキー・イラク首相が麻生外務大臣と会談したところ、概要以下のとおり。(イラク側より、ジュマイリー駐日大使、シャハリスターニー石油大臣他、日本側より、門司駐イラク大使、奥田中東アフリカ局長、小川イラク復興支援等調整担当大使他同席。)
- 会談では、我が国のイラク復興支援への取組を含む日・イラク関係、イラク情勢等につき意見交換が行われた。
- 日・イラク関係については、麻生大臣から、イラク周辺国を除くと、日本が米国に次いで二番目の訪問国となることに謝意を表したのに対し、マーリキー首相から、ムサンナー県における陸自の活動を始め、これまでのイラクに対する日本の支援に感謝する旨、また、先日のハーシミー副大統領等相次いでイラクの高官が日本を訪れ、今回の訪問に際しても多数の閣僚(シャハリスターニー石油大臣、ワヒード電力大臣、ガリーブ地方自治公共事業大臣、ハリーリー鉱工業大臣、イーサーウィ外務担当国務大臣)が同行していることは、イラクの日本への期待を表すものである旨述べた。
- マーリキー首相から、現在同首相はテロの撲滅、治安の回復、経済改革、国民融和等の問題について力を注いでいる旨説明があり、日・イラク間のパートナーシップの構築、就中経済関係の強化についての提案があった。これに対し、麻生大臣は、我が国としてイラクがそれらの問題を乗り越えることを望む、イラクの復興支援に政府として取り組む考えに揺るぎはない旨述べた。