報道発表

国後島北方水域におけるロシア当局による日本漁船の「拿捕」

平成19年12月19日
  1. 13日朝、羅臼漁業協同組合所属の漁船4隻がロシア国境警備局所属の警備艇に「拿捕」されたことに関し、我が方よりロシア側に対し、北方領土問題に関する我が方の基本的立場から本件「拿捕」を受け入れられないとの立場を伝えるとともに、乗組員及び船体の速やかな解放を強く求めている。特に、持病を患っている「第三十一豊佑(ほうゆう)丸」の藤本茂美(ふじもとしげみ)氏については、人道的観点からも直ちに解放することを求めてきた。
  2. 19日、サハリン沿岸国境警備局より在ユジノサハリンスク総領事館に対し、20日に藤本氏を解放する旨通報があったことから、同氏の引渡しを受けるため、海上保安庁の巡視船「さろま」の派遣を要請することとした。巡視船「さろま」は、20日11時に根室港を出港する予定である。同船には外務省職員1名が乗船する。
  3. 藤本氏の引取りは、天候等の事情が許せば、20日14時頃(日本時間)、国後島古釜布沖の洋上において行うことを予定している。
  4. 政府としては、引き続き、「拿捕」された漁船4隻の乗組員及び船体の速やかな解放を求めていく。
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