
国後島北方水域におけるロシア当局による日本漁船の拿捕
平成19年12月13日
- 13日午前11時過ぎ(日本時間)、在ユジノサハリンスク総領事館よりロシア連邦保安庁サハリン沿岸国境警備局に対し事実関係を照会したところ、同日午前4時半頃(日本時間)、ロシア国境警備局所属の警備艇が我が国漁船4隻を国後島北方水域(12海里水域内)において「拿捕」した旨の連絡があった。
- これを受け、同日、直ちに武藤外務省ロシア課長よりコスチン在京ロシア大使館参事官に対し、
- 外交ルートで事実関係の詳細の確認を求める、
- 「拿捕」が事実であるとすれば、北方領土問題に関する我が国の立場にかんがみ、我が国として到底受け入れられず誠に遺憾であり、迅速な解決を求める、
- 事実関係が明らかにされた段階でさらに申入れを行う権利を留保する、旨申入れを行った。
これに対し、コスチン参事官より、早速本国に伝達し、至急事実関係を確認したいとの回答があった。
- 羅臼漁業協同組合によれば、13日午後、所属する漁船より同組合に対し、以下の4隻がロシア国境警備局所属の警備艇によって「拿捕」され、色丹島に「連行」されているとの連絡があった。
- 第三十一吉定丸(きちじょうまる)、船長 野圭司
- 第三十一豊佑丸(ほうゆうまる)、船長 藤本茂美
- 第三十八祐幸丸(ゆうこうまる)、船長 森雅浩
- 第三十八翼丸(つばさまる)、船長 長岡逸男