
人間の安全保障基金による「人間の安全保障のためのプロジェクト形成に資する国別人間開発報告書支援プロジェクト」への支援について
平成19年11月29日
- 我が国政府及び国連は、11月29日(木曜日)、国連開発計画(UNDP)が実施する「人間の安全保障のためのプロジェクト形成に資する国別人間開発報告書支援プロジェクト」に対し、人間の安全保障基金を通じ、30万8,571ドル(約3,579万円)の支援を行うことを決定した。
- 本プロジェクトは、人間の安全保障の概念のより一層の普及を図るため、国連システムの活動の一貫性強化のための方策である「One
UN」のパイロット国(注1)、平和構築委員会の国別会合対象国(注2)及び今後その候補となる可能性のある国において作成される人間の安全保障をテーマとした国別人間開発報告書のうち5つの報告書の作成を支援するものである。主な活動は以下のとおり。
(1)支援対象となる国別人間開発報告書案の募集・選定
(2)国別人間開発報告書の作成に係る技術指導
(3)作成された国別人間開発報告書の内容の政府関係者、研究者等への周知
- 本プロジェクトの実施により、政府関係者、研究者を始めとする人々の人間の安全保障の概念に対する理解が浸透し、また、人間の安全保障を実現するためのプロジェクトの形成が促進されることが期待される。
- (注1) ベトナム、パキスタン、アルバニア、カーボヴェルデ、モザンビーク、タンザニア、ルワンダ、ウルグアイ
- (注2) シエラレオネ、ブルンジ
(参考) 人間の安全保障基金は、1999年3月に我が国の主導により国連に設置された信託基金であり、現在までに総額約335億円(約2億9,774万ドル)を拠出している。これまで、この基金を通じ人間の生存、生活、尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の180件のプロジェクトを支援してきている。