
平和構築人材育成パイロット事業(研修員による小野寺外務副大臣表敬)
平成19年10月31日
- 10月31日(水曜日)、本年度より開始された平和構築人材育成パイロット事業の研修員は、9月中旬から1ヶ月半の広島での国内研修を修了し、来月より最大5ヶ月の世界各地の国際機関やNGOの現地事務所での海外実務研修に出発するに際して、小野寺五典外務副大臣を表敬した。
- 小野寺副大臣からは、研修員が海外実務研修を通じて現場での経験を積み、世界第一級の平和構築者として活躍されることを期待している等述べ、研修員を激励した。
- 本パイロット事業は、本年度委託先である広島大学が立ち上げた広島平和構築人材育成センター(HPC)が中心となって実施している(注1)。日本人研修員15名は公募により約6倍の応募者の中から、アジア人研修員14名は各国政府の推薦を受けて、それぞれ選考された。10月26日には広島で国内研修修了式が行われ、6つの研修協力団体(注2)との共同修了証が研修員に授与された。
- 10月31日、研修員は副大臣表敬を終えた後、有識者との意見交換、公開シンポジウム「平和構築を担う文民の育成と派遣に向けて-現場の新たな課題に対応する-」、壮行レセプションに出席した。海外実務研修(注3)の修了後、来年3月には東京で平和構築シンポジウムが開催される予定。
- (注1) 広島平和構築人材育成センター及び事業詳細については同センターのウェブサイト参照。http://www.peacebuilderscenter.jp/index_j.html
- (注2) フォルケ・ベルナドッテ・アカデミー(スウェーデン)、ナショナル・ディフェンス・カレッジ(スウェーデン)、ピアソン平和維持センター(カナダ)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)eセンター、国連訓練調査研究所(UNITAR)、国際移行期正義センター(ICTJ-International
Center for Transitional Justice)
- (注3) 派遣先地域は、カンボジア、東ティモール、インドネシア、スリランカ、ラオス、ネパール、南アフリカ、南スーダン、レバノン、コソヴォ等。派遣先機関は、国連開発計画(UNDP)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連児童基金(UNICEF)、国際移住機関(IOM)等の国際機関、日本地雷処理を支援する会(JMAS)等のNGO。