10月27日(土曜日)午後4時より、高村外務大臣は、訪日中のジョージ・ヨー・シンガポール外務大臣と外務省において会談を行ったところ、概要以下のとおり。
1. ミャンマー問題について、ヨー外相より、26日(金曜日)に楊中国外交部長と会談し、11月にシンガポールで開催される東アジア・サミット(EAS)に向けてミャンマー問題の進展のために両国が緊密に協力していくことを確認したと説明があった。高村大臣より、26日(金曜日)に訪日中のガンバリ国連事務総長特別顧問とミャンマー問題について意見交換を行い、ガンバリ特別顧問の周旋努力を全面的に支援する旨伝えたことを説明した。
2. また、ヨー外相より要旨以下のとおり述べた。ミャンマー問題の進展のためには、関係者の対話を通じた国民和解の促進とガンバリ特別顧問を支援することが必要。ASEAN、日本、中国、インドといった関係国が、一致して協力していくことが重要である。中国とは昨日意見交換を行い、インドにも近く訪問する予定。ミャンマー問題の進展に向け、日本の支援をお願いしたい。
これに対し、高村大臣より、EAS議長国であるシンガポール及びヨー外相に期待する、我が国としてもヨー外相の努力を全面的に支援する旨述べた。両外相は、今後も緊密に協力していくことを確認した。
3. EASについて、高村大臣より、議長国であるシンガポールと協力して成功させ、気候変動等の分野での具体的な協力を進めたい、また、北朝鮮の問題について適切なメッセージが出せるように協力したい旨述べた。ヨー外相より、気候変動や地域統合は重要な議題であり、北朝鮮の問題についても進展があることを希望する旨述べた。