10月11日17時40分より、崔天凱(サイ・テンガイ)次期駐日中国大使が着任挨拶のために高村大臣を約30分間にわたり表敬したところ、概要以下のとおり。
1. 高村大臣より、以下のとおり述べた。
(1) 崔大使の着任を歓迎。
(2) 日中両国は「戦略的互恵関係」の構築で合意しており、日中関係は総論として良好に推移しているが、まだ難しい各論が残っている。例えば東シナ海資源開発問題。中国側が政治的決断をされることを期待。
(3) 楊外交部長からの訪中招請に感謝。ハイレベル経済対話も成功させたい。福田総理訪中も出来るだけ早く実現させていきたい。
2. 崔大使より、以下のとおり述べた。
(1) 日中関係は改善と発展の良好な局面にある。日中関係は両国いずれにとっても最も重要な二国間関係の一つ。「戦略的互恵関係」の構築に向け、長期にわたり健全かつ安定的な関係を築いていきたい。
(2) そのために、1)ハイレベル相互訪問の強化、2)省エネ・環境など各分野での実務的協力の強化、3)幅広い交流の強化を図っていきたい。特に、福田総理訪中、胡錦濤国家主席訪日を成功させ、外相レベルの往来も実現させたい。楊外交部長から高村大臣への訪中招請のメッセージをお伝えする。
(3) 両国間に横たわる問題を妥当に処理していく必要がある。東シナ海資源開発問題が日中関係発展の障碍とならないようにすることが必要。双方が受け入れ可能な案を作り、共同開発に向けて歩を進めていきたい。