報道発表

水銀に関する条約の制定に向けた政府間交渉委員会第4回会合の開催(結果概要)

平成24年7月6日

 6月29日(金曜日)から7月2日(月曜日)まで,ウルグアイのプンタ・デル・エステにおいて,「水銀に関する条約の制定に向けた政府間交渉委員会(INC)第4回会合」が開催されました。会合の概要は以下のとおりです。
 会合には,約130か国・地域の政府代表の他,国際機関やNGO等を含め約550名が参加しました。我が国からは,外務省,経済産業省及び環境省で構成される政府代表団が出席しました。

  1. 条文案に関する議論
    (1)会合では,[1]人力小規模金採掘(ASGM),[2]水銀添加製品及び製造プロセス,[3]供給源及び貿易,[4]大気への排出・水及び土壌への放出,[5]保管・廃棄物・汚染サイト,[6]資金及び技術支援,[7]遵守,[8]普及啓発,研究及びモニタリング,情報の伝達の8分野で作業グループが設置され,個別のテーマに沿って条文案について議論が行われました。また,法律専門家グループが設置され,条文案についての法的な観点からの検討・確認作業が並行して行われました。

    (2)この結果,ASGM,保管・廃棄物・汚染サイト,普及啓発等の分野については,他の条項との関連部分など一部の論点を除いて条文案が概ね整理されました。水銀添加製品及び製造プロセス,大気への排出・水及び土壌への放出,資金及び技術支援等の分野についても,条文案の検討が行われ,一定の成果が得られました。これらを踏まえ,2013年1月に開催される第5回会合では,条約の合意に向けて,議長が作成する条約案をもとに議論が行われることになりました。

    (3)我が国は,アジア太平洋地域グループのコーディネーターとして同地域の意見をとりまとめたほか,水銀添加製品・製造プロセスに関する議論の基となる条文案を,本会合に先立って有志国の協力を得て作成しジャマイカ及びロシアと共同で提案するなど,今次会合における議論の進展に貢献しました。
  2. 今後の予定
     国連環境計画(UNEP)事務局が現時点で想定している日程は,以下のとおりです。
    2013年1月中旬
    INC第5回会合:ジュネーブ(スイス)
    2013年2月
    第27回UNEP管理理事会に検討結果を報告
    2013年後半
    外交会議(条約の採択及び署名):日本
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