玄葉光一郎外務大臣の軍縮・不拡散イニシアティブ（NPDI）第4回外相会合出席
平成24年6月15日
- 玄葉光一郎外務大臣は，6月16日（土曜日）にトルコのイスタンブールで開催される第4回軍縮・不拡散イニシアティブ（NPDI）外相会合に出席する予定です。
- 2010年9月に日本がオーストラリアと共に立ち上げたNPDIは，核リスクの低減に向けた具体的提案を行い，国際社会の議論を主導し，軍縮・不拡散分野における存在感を高めています。
- 今回の第4回外相会合では，本年5月から始まった2015年核兵器不拡散条約（NPT）運用検討プロセスへいかなる具体的な貢献が行えるか等につき政治レベルでの議論を行う予定です。
（参考1）軍縮・不拡散イニシアティブ（NPDI：Non-proliferation and Disarmament Initiative）
- 2010年5月のNPT運用検討会議での合意事項の着実な実施に貢献すべく，日本と豪州主導で，志を共有する非核兵器国と共に立ち上げた地域横断的グループ。メンバーは日豪の他，ドイツ，ポーランド，オランダ，カナダ，メキシコ，チリ，UAE及びトルコ。2010年9月，日豪共催で立ち上げ会合として第1回外相会合を開催し，2011年4月にベルリンで第2回会合を開催。第2回会合では，兵器用核分裂性物質生産禁止条約（FMCT）や核兵器国による「報告フォーム」といった優先度の高いアイテムにつき，10か国として，今後の具体的な行動を提案する外相共同の「ベルリン・ステートメント」を発出した。
- 2011年9月21日に，日豪共同議長で第3回外相会合を開催（於：NY）。会合では，2010年9月のイニシアティブ立ち上げから1年間の活動実績をレビューするとともに，FMCT早期交渉開始や核軍縮の報告フォームといった重要事項を中心に，本年5月のNPT運用検討会議第1回準備委員会に向けた具体的な取組の方向性につき，実質的な議論を行った。
（参考2）2015年核兵器不拡散条約（NPT）運用検討会議第1回準備委員会
4月30日から5月11日までウィーンにおいて開催。同準備委員会には，NPDIとして4つの作業文書（核軍備の透明性，兵器用核分裂性物質生産禁止条約（FMCT），IAEA追加議定書（AP），軍縮不拡散教育）を提出。2015年NPT運用検討会議に向け，核軍縮・核不拡散・原子力の平和的利用について幅広い議論が行われた。