報道発表

山根外務副大臣のオマーン訪問(概要)

平成24年6月4日
(写真)アラウィ外務担当国務大臣との会談 (写真)ジャシュミー石油・ガス省次官との会談 (写真)オマーン日本人会補習授業校訪問
アラウィ外務担当国務大臣との会談

ジャシュミー石油・ガス省次官との会談

オマーン日本人会補習授業校訪問

 6月2日(土曜日)から3日(日曜日)まで,山根隆治外務副大臣はオマーンを訪問し,ユーセフ・ビン・アラウィ・ビン・アブドッラー外務担当国務大臣(H.E. Yousuf bin Alawi bin Abdullah, Minister Responsible for  Foreign Affairs) ,ナーセル・ビン・ハミース・ビン・アリー・アル・ジャシュミー石油・ガス省次官 (H.E. Nasser bin Khamis bin Ali al Jashmi, Undersecretary of the Ministry of Oil and Gas) と会談した他,オマーン日本人会補習授業校を訪問するとともに,進出日本企業関係者との意見交換を実施しましたところ,同訪問の結果概要は以下のとおりです。

  1. アラウィ外務担当国務大臣との会談(2日)
    (1) 山根副大臣から,本年の日・オマーン外交関係樹立40周年を祝する玄葉外務大臣からアラウィ国務大臣宛ての祝賀書簡をアラウィ国務大臣に手交するとともに,東日本大震災に関するオマーンの支援に謝意を述べました。これに対し,アラウィ大臣から,書簡に感謝するとともに,日本にこれまで助けられたオマーンは日本の友人として当然の義務を果たしたまでである,日本が試練を乗り越えつつあることに敬意を表したい旨述べました。

    (2) 山根副大臣とアラウィ国務大臣は,両国経済関係の強化の推進の重要性に鑑み,日・オマーン投資協定の締結に向けた予備的な協議の開始,及び昨年11月に基本合意に至った日・オマーン租税協定の早期署名の必要性につき一致しました。また,日本と湾岸協力理事会(GCC)との間の自由貿易協定(日GCC・FTA)の早期交渉再開の必要性についても一致しました。加えて,山根副大臣より,日本企業が引き続きオマーンにおいて積極的な経済活動を続けられるようなビジネス環境の提供にご尽力頂きたい旨述べ,アラウィ大臣から,日本企業がオマーンで活躍することはオマーンのためにとって素晴らしいことであるので良好な環境整備に努めたい旨述べました。

    (3)山根副大臣から,我が国がアデン湾に派遣している海賊対処部隊の活動に関し,我が国の護衛艦がサラーラ港に寄港させていただくなど,オマーンから頂いている御支援に感謝したい,更なる関係強化に向けて協力していきたい旨述べたのに対し,アラウィ国務大臣から,日本の海賊対処部隊に協力をさせていただいているのは光栄なことである,引き続き必要な協力を行えるようフォローアップしていきたい旨述べました。

    (4)その他,両国にとって関心のある地域情勢(シリア,イラン,アフガニスタン等)について率直な意見交換が行われました。
  2. ジャシュミー石油・ガス省次官との会談(2日)
    双方は,エネルギー分野を中心とする経済的な協力関係を今後とも強化していくことで一致しました。さらに,山根副大臣から,日本企業がオマーンにおける様々なエネルギー事業に参画している現状を説明し,引き続き日本企業がこのような事業に積極的に参画していけるよう協力をお願いしたい旨述べ,ジャシュミー次官からは,石油・ガス省は日本のための力になりたいと考えており,具体的な案件があればいつでも相談していただきたい旨述べました。
  3. オマーン日本人会補習授業校訪問及び進出日本企業関係者との意見交換(2日)
    (1)山根副大臣はオマーン日本人会補習授業校を訪問し,在校児童・生徒による学校紹介や同校校長による学校説明を受けるとともに,在校児童たちと交流しました。

    (2)山根副大臣はオマーンに進出している日本企業関係者とともに,オマーンの経済状況や進出企業が抱える課題等につき意見交換を実施しました。
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