生物多様性及び生態系サービスに関する政府間の科学及び政策プラットフォームの設立
平成24年4月23日
- 4月16日(月曜日)から21日(土曜日)まで,パナマの首都パナマシティにおいて開催され,我が国も代表団を派遣した生物多様性及び生態系サービスに関する政府間プラットフォームのあり方及び制度的取り決めを決定するための総会第2回会合において,会合最終日の4月21日(土曜日)(現地時間)に,生物多様性及び生態系サービスに関する政府間の科学及び政策プラットフォーム(IPBES:Intergovernmental Science-policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services)の設立を決定する決議が採択されました。
- IPBESは,生物多様性と生態系サービスの分野を対象とする政府間プラットフォームであり,科学的評価,能力開発,知見生成,政策立案支援の4つの機能を柱に,科学コミュニティーと政策立案者の間の橋渡しを行うことを目的としています。気候変動分野で同様に政策立案における科学的知見の活用に貢献する活動を進めている気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の例から,生物多様性版IPCCとも呼ばれています。
- IPBESの設立に向けては,2008年以降,国連環境計画(UNEP)の主催による3回のマルチ・ステークホルダー会合,及び,今回を含む2回のIPBESのあり方と制度的取り決めに関する政府間会合が開催され,IPBESの組織体制や手続規則などに関する検討が進められてきました。
- 今回の会合では,設立に関する決定に先立ち,IPBES事務局の誘致を希望する5カ国(フランス,ドイツ,インド,ケニア,韓国)から事務局所在地を決定する投票が行われ,同事務局をドイツのボンに設置することが決まりました。