報道発表

東ティモールに対する円借款「国道1号線整備計画」に関する交換公文の署名式

平成24年3月19日
(写真)東ティモールに対する円借款「国道1号線整備計画」に関する交換公文の署名式
(写真提供:内閣広報室)

  1. 本19日(月曜日)、東京において、野田佳彦内閣総理大臣と来日中のシャナナ・グスマン東ティモール民主共和国首相(H.E. Mr.Kay Rala Xanana Gusmão, Prime Minister, The Democratic Republic of Timor-Leste)の立会いの下、我が方浜田和幸外務大臣政務官と先方エミリア・ピレス財務大臣(H.E. Ms.Emilia Pires, Minister of Finance)との間で、52億7,800万円を限度とする円借款「国道1号線整備計画」に関する交換公文の署名式が行われました。

  2. 対象案件の概要
    (1)背景
    ア.東ティモールにおける交通機関は、限られた区間の海上航路があるほかは、道路輸送が唯一の交通手段となっています。急峻な山地地形や脆弱な地質条件のため土砂災害が多く、雨期には道路が完全に遮断されて数時間の立ち往生を強いられるほど、舗装状況が脆弱です。

    イ.2011年7月に発表された同国の戦略開発計画(2011-2030)では、年間を通じて走行可能な舗装道路の整備、全県の道路網構築が最重要課題とされており、国道1号線整備計画は、同計画において国家最優先事業に位置付けられています。
    (2)事業概要
    ア.この計画は、首都ディリと第二の都市バウカウ間(約116キロ)を結び、同国で最も交通量の多い幹線道路である国道1号線を整備することを通じて、同国の道路網の構築を図り、もって同国の経済発展に寄与することを目的として供与するものです。

    イ.この計画の実施により、同国の交通事情の改善及び地場産業の活性化に寄与するとともに、今後の雇用創出及び経済発展にも寄与することが期待されます。

    ウ.また、この計画を通じ、道路整備事業での実績と技術面での優位性を有する日系企業の同国への進出も期待されます。
  3. 供与条件
    (1)金 利:年0.7%
    (2)償還期間:30年(10年の据置期間を含む。)
    (3)調達条件:一般アンタイド

(参考)
 東ティモール民主共和国の面積は約1.49万平方キロメートル、人口約107万人(2010年)、1人当たりのGDP(国内総生産)は623ドル(2010年、世銀)です。

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